朝6時過ぎに目覚めたベッドの上
スマホのお天気アプリで
今日の天気と気温を確認
現在気温の3.3℃という表示に驚き
雨雲レーダーの推移予想を確かめて
起きるのを躊躇いながら7時までぐずぐずと…
土曜日だから早く起きる必要もなく
極寒とも言える気温の中で走れるだろうか?
どうしようかと思案しながらぐずぐず…
7時になると
さすがに明るくなってきたので起きたけど…
確かに昨日よりは寒いと感じるものの
気温3.3℃ほどにも感じられない家の中
感覚的には7〜8℃といったところか?
寒いのには間違いないけど
家の中だからなぁ
エアコンの暖房を入れてから
時折り雨雲レーダーを確認しながら
朝のルーティンを進めていく
雨雲はなかなか消えそうになかったけど
大雨にはならない見込みのようで…
大雨にならない限りは走ることに決めたから
たとえどんなに寒くっても迷うことなく…
それでも寒さに負けずに
モチベーションを上げるため
今日はお気に入りのこの子をお供にして…
惹きつけられる彼女の歌声を耳に
家の前のゆるい坂道を下っていく
冷たい小雨に濡れながら…
あっという間に
ウィンドブレーカーも手袋もロンタイも
シューズも雨に濡れちまって…
メガネにも小さな雨粒がいっぱい
ただでさえ覚束ない視界が
さらに遮られることに…
走り出してすぐに
やっぱり5℃を超えるのと超えないのとでは
感覚的にもかなり違うと…
風がそんなに吹いてなかったことが
幸いだったと…
強い風でも吹いてれば
それこそ氷点下の体感になっちまうはず…
そんな小雨に濡れる寒さの中
ポンコツジジイ以外には
走るヤツなんて誰も走ってないだろうと…
実際にランニングどころか
ウォーキングの人すら見かけなかったが…
ゴール手前の最後の最後になって
若い?ランナーに遭遇
若いといっても
おそらくアラフォー40代くらいだろうか?
すれ違いざまに
笑顔でおはようございます!と
頭をピョコンと下げてきたので
僕もオハヨウっすと笑顔で返した
彼の笑顔は
いわば苦笑いみたいに感じられて…
こんな寒い悪天候の中を走ってるのは
オレだけじゃなかったんだ〜
といったところだろうか?
僕自身も
まさかこんな凍りつくような冷たい雨の中
何かを勘違いしたみたいに
狂ったように走ってるヤツがいるなんて…
極寒なのに走る愚かなオノレ自身と
同じ仲間に遭遇して笑っちまうように…
小雨といえど
雨の中を走るのはやっぱり大変でしかなく…
何が大変かというと
濡れた路面の水溜りや雨水の流れを
いちいち避けながら走ることになって…
もとよりシューズがグショ濡れになることを
全く気にしないランナーもいるだろうが…
僕にとってシューズが濡れることは
大会以外はかなり気になることなので
出来る限りピョンピョンと避けつつ…
それが本当に
かなりの負担になっちまって…
若いランナーなら脚のバネを効かして
簡単に避けることが出来るだろうけど
錆びたポンコツジジイにとっては大変で…
脚の負担だけじゃなくリズムまで狂って
なかなかペースには乗れず…
それでも結果として
いつもと同じようなペースで走れたことは
まぁまぁの出来だったのじゃないかと…
しかも濡れた手袋のせいで指先が凍えて
スマホの操作ができないほどの寒さの中
そこそこ頑張れたと
今日は僕自身を褒めてやりたい
家に戻って浴びた熱いシャワーは
まるで天国のようだった
真夏の冷水シャワーと同じく…
こんな風に思って
毎日バカみたいに走り続ける
ポンコツなジジイがいたっていいよなぁ
誰かに迷惑かけるわけでもなく…
自分一人で
たとえ極寒でも走り続けるだけなら…
一人だけでも生きていければ…
誰にも迷惑さえかけなければ…