ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
なぜか涼しかった今朝
お天気アプリによると
そんなに気温が低いわけじゃないのに…
おかげでグッスリ眠れたような気もするが
なかなか起きれなかったのはなぜなのか?
特に身体的にハードな日々を送ってる
そんな状況でもないと思うけど
なんだか疲れが溜まりに溜まってるような…
一日くらい
ジョグを休んでみてもいいかもしれないと
そう思いながらも今日もやっぱりジョグへ…
この子をお供にして…
実際にスタートしてみると
やっぱり老体の心底まで
疲労感が染み込んでるような感覚
そして昨日と同じように
坐骨神経痛と足底筋膜炎の痛みが
シツコくて離れない
そのうちなれるだろうと
気楽に思いつつ走り続けることに…
1キロほど走ったところで
近所のオジさんが走ってる僕に合わせ
車のスピードを落としながら窓を開けて
声を掛けてくれたけど…
こういう風に挨拶してくれる人は
大抵が運転の上手な人
そして
車の中が見えにくいことをよく知ってて
心配りがそれなりに出来るタイプだと…
ほとんどの人はクラクションをプッと鳴らし
窓など開けずに手を上げたり振ったりして
そんなパターンだよなぁ
まぁそれでも全然いいんだけど…
そんなことを思いながら走ってると
坐骨神経痛の方は痛み止めが効いてきたのか
徐々に痛みが薄れてきたと…
だけど足底筋膜炎の方は
なかなか痛みが治らずに居座ったまま…
というより
段々ヒドくなってきて
走るのが辛くなるほど暴れ始めたようにも…
そしてついに
いつもの5キロ過ぎの長い上り坂の
ずいぶん手前から歩いてしまうことに…
走って走れないことはなかったけど
無理する必要もないと考えながら
実際に歩いたり走ったりしつつ…
朝方はあんなに涼しかったのに
いつのまにか暑くなって
ジョグの最後の方はいつもとおんなじ
ほぼ熱中症の症状でフラフラ
しかも足底筋膜炎で左踵が痛すぎて
マトモに走れないし歩けない
ゴールした後は急に痛みが増して
ついにビッコを引きながらトボトボ歩く
みっともない姿に…
あぁ情けない…
まさしくポンコツジジイだよなぁ
ガッカリ…
昨日の日曜日
地域のイベントがあって
少しだけ顔を出したのだが…
何年か前に近所へ引っ越してきた
若いお母さんたちと子どもたちがいたので
何気にその輪に加わって話すことに…
いままでコンチワ〜と挨拶するくらいで
話すことなどなかったものの
たまに顔は合わせてるから顔見知りとして
変な目で見られることもなく…
知らない人の場合だと
変質者でも見るような目つきをされることも
たまにあったりして…
そうだよなぁ
こんな見た目のアラ古希ジジイなんて
あんまり周りにはいないだろうからなぁ
いくら
他人には無関心な時代になったとはいえ…
彼女たちの父親であるお爺さんは
僕に比べりゃ全然マトモなんだろうなぁ
きっと…
まぁ見た目の話でしかないけど…
でもその目立つ見た目のおかげで
○○くんのお爺ちゃんですよね?
暑いのにいつも走られてますよね〜とか
笑顔で言われながら
怪しまれることなど全くなく…
そうなんだよ〜
ただでさえ死にそうなジジイなのに
暑くてマジに死んじゃいそうでさ〜笑
そんなことないですよ〜
アタシより元気ですよ〜
若いお母さんたちは
ボロボロなポンコツジジイの実態なんか
知るわけないからなぁ
毎日走ってるだけで
元気なジイさんだと思われてるんだろうなぁ
まぁ確かにそこそこ元気じゃないと
毎日は走れないからなぁ
だけど彼女たちのように
何人も子どもを産むほどの元気さ
ポンコツジジイに到底あるはずもなく…
でもまぁ産ませることの真似事?
それくらいは出来るかもしれない
ってなことを思ってると
すぐに顔に出ちゃうから注意注意!
見た目どおりのヘンタイジジイだとバレると
暮らしにくくなるからなぁ
ここは見た目だけちょっと変わってるけど
ホントは良いジイさんみたいなフリをしつつ
ご近所づきあいをしていかなくちゃ…
エロジジイの正体見破られないように…
アラ古希のジジイになっても
エロさが全然抜けないなんて
ロクなジジイじゃないよなぁ
情けないよなぁ
自分でも
ガッカリ…
朝起きた時の雨雲レーダーだと
8時頃から雨模様の見込みで…
ジョグはヤバいかもと思いつつも
まぁたまには雨に打たれて走るのも
むしろ涼しくていいだろうと…
そう思いながら
雨の降り出す前に
日課のジョグへ出かけることに…
この子をお供にして…
なぜだか今日はいつになく
疲労が溜まってるような重さ
いつも変わらない日々なのに…
暑い日がずっと続く中
午前中のジョグと庭掃除
午後からは少しの庭いじりと
水撒きだけしかしていないけど…
ダルいのは
ムシムシとした天候のせいだろうか?
ひょっとして
無意識のうちに昨日呑みすぎたのかも?
それにしても
坐骨神経痛はいつもより重めだし
何と言っても左踵の痛みが治らず
自己診断じゃ足底筋膜炎だと思うけど…
治らないというより
段々とヒドくなって来てるかも?
ネットで調べてみると
踵に負担がかからないよう
出来るだけ運動は避けて安静にしてろと…
もちろんそれが一番いいのはわかるけど
老いぼれジジイは走るのが日課だしなぁ
極端に言えば
走れないんなら何のために生きてるのか?
そう自分でも思うほど…
だけど故障なら
やっぱり休むのが当たり前だよなぁ
無理して走ればヒドくなるだけってのは
わかってるんだけど…
大雨でも降ってくれないと
なかなか走るのをやめられない
こんな中途半端な
降りそうで降らないような曇り空じゃ…
そう思いながらも
実際は老体に鞭打ちやっと走ってるのが現状
フォームの良し悪しなんて言ってられない
トロトロ走るだけが精一杯の惨状
周りにどう見えてるのかはわからないけど…
こんなに
坐骨神経痛も足底筋膜炎も痛くて不調なら
走らない方がいいとは思いつつも
走りたい欲望に負けて…
果たして痛み止めが効いてるのかどうかも
全然わからないまま…
いや
痛み止めが効いてるのは間違いない
じゃないと走るどころか
普通の生活すらマトモに送れないんだから…
やっと走ってるということが
タイムやペースに如実にあらわれてる
ペースなんか
キロ7分半近くというヒドさ
素人にしてもヒドすぎる
坐骨神経痛を患う前に比べれば
ゆうに1分以上は遅くなってて…
これじゃサブフォーどころか
サブファイブも不可能だと…
とりあえず今日も冷水シャワーで命拾い
例年涼しくなってくると
冷水シャワーの快感も
徐々に薄れてくるのだが…
今年はまだそんな予兆はなく
まだ暑い日が続くのだろうと思いつつ
冷たいシャワーを身体全体にくまなく…
洗濯物を干し終わってからしばらくして
不意に雷鳴と共に大雨が降り始めた
上陸見込みの台風の影響なのか?
洗濯物は雨を見込んで
広い軒下に干したから問題はないけど…
それにしてもこんな雷雨
走ってる時じゃなくて良かったと…
だけどそのおかげで
グッと気温が下がったようで
久しぶりの過ごしやすさ
雨降りが
良いことにも悪いことにも…
そう…
人生ってそういうことが多々あるよなぁ
幸せなのかそうでないのか…
僕に限って言えば学生の頃に
誰かと結婚間近のミハルさんとの駆け落ちに
失敗して結局は中退してしまったんだけど…
中退したあと縁あって就職できた会社に
40年ばかり勤め上げることが出来て…
いろいろと大きな苦労もしてきたけれど
かなりの出世も最終的には出来たことが
そんなことの典型だと…
そのおかげで
今の暮らしが成り立ってるわけで…
もちろん
そんな簡単な言葉では言い表せないほどの
紆余曲折も間違いなくあって…
だけどそれらもみんな
良いことと悪いことの裏返しみたいな側面が
必ずあったと…
今になって振り返るとそんな風に思える
もちろん
それだけじゃ済まないことだって
世の中にはたくさんあるだろうけど…
若かった頃はそんなこと全然わからなくって
何かと悩んだり苦しんだりしたことが
山ほどあったよなぁ
昔に戻って
今にも自殺しそうな顔をしてた自分に
もっと気楽にやればいいんだよと
言ってやりたい…
だけど
当時の僕にはそんなアドバイスも
届きはしないんだろうなぁきっと…
そのときは
周りも見えずにただひたすら一生懸命に
生きていくだけだったんだろうから…
こうやって歳を取ってわかること
いっぱいあるけれど…
わからないで生きてる方が
まだ幸せだったのかもしれないなぁ
いまにして思えば…
またもや暑くて夜中に目が覚めたのだが
夜中に起きることにも段々慣れてきて
暗闇でも迷わずに扇風機を回せるように…
朝から暑くなりそうだとウンザリしながら
もう一度夢の中へ戻っていく
見たくもない夢の中だけど…
そして明るくなって起きるとやっぱり暑くて
でも昨日のバカみたいな暑さに比べると
まだマシだと思えてしまうのは…
昨日はとにかく暑かった
暑くて何もできなかった
庭の水撒きくらいしか…
だけどこの調子で過ごせると
まだ少しは元気で長生き出来るかも?
根拠はないけど
なんだか元気で居れそうな気がして…
そんなことを思いつつも
今日のジョグは少し早い時間の
出来るだけ涼しいうちにスタートしようと…
この子をお供にして…
幸いなことに
朝の早いうちは雲が多くて
陽射しが届かないこともよくあって…
今朝もまさにそんな早い時間帯
陽が射し始める前に走り終えようと…
昨日一昨日のキチガイじみた暑さじゃ
歩いてしまうのがオチのポンコツランナー
今日はまだマシだと思えるから
走り切ることをまずは優先して…
目が覚め切らないような土曜の朝の街の中
最初から7キロ完走することだけを目標に
バテないよう敢えてゆっくりと…
それがいいのかどうなのか
全然わからないけど…
大体7キロなんて
以前は完走出来るとか出来ないとか
そんなことすら思いもよらないほど
短い距離でしかなかったのに…
どんなに暑くってもへのカッパだった7キロ
いまはこんなに苦労するなんてなぁ
老いるって哀しすぎるよなぁ
3キロ過ぎのGSで給油中だった
顔見知りのお兄さんの車を見つけ手を振った
あんな風に会社の車で走ってれば
誰だかすぐに見当がつくんだけど
知らない車だとなぁ
でもすれ違いざまに挨拶してくれる人が
誰なのかわかってもわからなくても
大したことなんてないか?
人生と同じこと
すれ違いで終わる人もいれば
深く関わることになる人もいて…
誰だかわからないんなら
ただそれだけのことだと…
そう思いながら走り続けて
5キロ過ぎの最難関の上り坂
ここを走って上り切るために
最初っからゆっくり走ってきたんだと
我が身に言い聞かせながら…
焦がすような陽射しが出てないのは
カミサマが僕に味方してくれてるのか?
そんな風に思いながら
なんとか上り切ることができた
もちろんタイムはまったくだったけど…
カミサマはときには僕の味方もしてくれるし
ときにはイジワルなこともしてくれて…
そんな捉え方って
勝手なジジイの思い過ごしなのかも…
でもそれでいいさ
そんなもんさヒトの人生なんて…
良いこともあれば
悪いこともあるし…
良いことばかりや
悪いことばかりが続くわけじゃないと…
もう70年ばかりも生きてきたから
これからはどうでもいいんだけど…
良いことが続こうと
悪いことが続こうと…
大都会へ帰ったグウタラ娘から
孫娘ちゃんを抱っこしたジジイの写メが
送られてきた
この世に出てまだ7ヶ月の孫娘ちゃんは
コッチに来てから何もかもが初めてで…
まぁ僕とカミさんは2度目だけれど
すでに記憶すらない半年前のことで
初めてとおんなじでしかない
果たして誰に抱っこされてるのか
全くわからないだろう
カミさんが抱っこしたとき泣いたから
僕の場合も泣くだろうと思ってたけど
なぜか泣かなくって不思議に…
赤ちゃんって
本能的に何かを感じるんだろうか?
そうポジティブに捉えて…
どっちにしたところで
コッチに来たことすら
覚えてることはないだろう
まだ7ヶ月だぜ?
ま…いいさ
覚えてなくても…
こうやって
グウタラ娘に孫娘が生まれ
チャラ息子の初孫くんは小学生になり
時の流れは止まることなく…
出来れば
孫たちが大きくなるまで
見守って上げたい気持ちはあるけれど…
限りある人生だから…
チャラ息子にも
グウタラ娘にも
親として出来ることは
もうそこそこはしてあげれたんじゃないか?
もちろん
欲をいえばキリがないけど…
あとは出来る限り
子どもたちに迷惑をかけないで
死んでいくだけだと…
カミサマのご機嫌を伺いながら
お迎えがやってくるのを待つだけ…
カミサマのご機嫌を損ねるようなアヤマチも
これまで幾つも重ねてきたけれど…
こうやって
チャラ息子とグウタラ娘が親になれば
それだけでも褒められる?
アヤマチばかりでもないんじゃないか?
そんな風に思って毎日走り続けながら
お迎えを待つことにするさ
すでに空の上に上っちまった
オヤジよバアさんよ
それでいいだろ?
親不孝はいっぱいしてきたけれど
チャラ息子やグウタラ娘を育て上げ
そんな彼らに子どもが生まれたんだから
それでヨシとしてくれよ
もちろん
嫌いなカミさんにも感謝はしてるよ
口には出さないけど
いろいろありがたいと思ってるよ
そんな風に思えてるうちに
まだボケて何もかもわからなくならない前に
お迎えが来てくれると
僕もみんなも幸せなんだけどなぁ
そう願って…
夜中にエアコンのタイマーが切れて
暑くなって目覚めたけど
すぐに扇風機を回して再び寝入った
疲れてるのか
いつもの時間になっても起きれず
6時半過ぎにやっとのことで無理やり…
昨日は午後にウツラウツラしなかったから
疲れが全く取れてなかったのだろう
昼寝というほどでもないけど
そんなウツラウツラが有ると無いとでは
寝つきなんかも全然違って…
それでも今日みたいに暑いと
どうしても目が覚めてしまうけど…
おそらく
今日の暑さは今夏で最高かも?
さすがのカミさんも朝から参ってるのか
ガマン出来ずに初孫くんがやってくる前に
エアコンのスイッチをオン
暑がりの僕はありがたいけど
涼しくなってなんだかジョグに出かけるのが
躊躇われるような…
そう思いながらも
このクソ暑い中を
やっぱりジョグに出かけるのだが…
今日はこの子をお供にして…
もう暑すぎて
ストレッチの前にシューズを履いてる時点で
汗が滴り落ちるほど…
こんなに汗が出るんなら
ストレッチなんて必要ないだろ?と思いつつ
そこそこにして走り出したものの…
実際に走り出してみて
ギコチナイ脚捌き?に
やっぱりアップは必要なんだと痛感
そうだよなぁ
若者じゃないんだからなぁ
いくら汗をかくほど暑いからといって
アラ古希の老体が朝から簡単には
動くはずないよなぁ
そう思いながら走ってると
1キロ半くらいの地点で
今日も小ざっぱりした小綺麗な彼女と遭遇
ここんとこ
しょっちゅう顔を合わせるような…
またもや笑顔で会釈してくれて
エロジジイの心臓は爆上がり状態?
暑いのにヤバいぜッ!
だけど
いろいろ考えた挙句
彼女の素性は聞かないことに…
素性が判明して
昔の知り合いだったとしても…
いまの彼女にしてみれば
単に出勤途中に出会う変なジジイランナー
それだけでしかないだろうし…
僕にとっても
いくら昔知ってたことをダシに出来たとして
これ以上彼女と仲良くなるシナリオなんて
どこにも見つからないし…
ならば
こうやっていつも笑顔で挨拶するだけの
それだけの関係で充分だろうと…
だよなぁ〜
エロジジイは妄想だけやたら逞しくって
困るよなぁ
すぐ想像しちゃうんだから…
そんな
小綺麗な彼女の顔とスレンダーなスタイルを
見れた嬉しさも束の間
すぐに茹だるような現実の暑さ
汗だくのジョグの地獄に引き戻され…
昨日一昨日と続けて歩いちまったから
今日こそ走り切ろうと意気込んで
走ってはみたけれど…
5キロ過ぎの長い上り坂には
やっぱり魔物が住んでいるのだろうか?
差し掛かると同時に脚が止まった
これじゃ二の舞どころか三の舞?だと…
まさしく二の舞ならぬ三の舞
大体
寒がりのカミさんが
朝からエアコンを入れるほどの
地獄のような暑さの今日
暑さに弱いポンコツジジイが
走り切れるはずもないか?
今日も冷水シャワーのお世話になり
ポンコツジジイの寿命は途切れず…
冷水シャワーから上がって
ひと休みしたあと洗濯物を干してるとき
メンバーからのLINE
どこかで走ってるのを見られたらしく…
まさか歩いてるときじゃないだろうな?
そうじゃないことを願うが…
念のために
言い訳めいた返信を…
こうやって
地獄のような暑さの中を走るなんて
走らない普通の人から見れば
まさにキチガイ沙汰なんだろうなぁ
しかも
ただでさえ暑さで倒れそうなアラ古希だぜ?
メンバーに見られたってことは
ほかの知人にも見られてる可能性十分
現に今日もすれ違った車2台
男性と女性一人ずつから挨拶されたのが
わかったし…
コッチは誰だかわからないものの…
まぁ
走ってる姿は見られても
全然構わないけど…
変なところで
怪しげに思われるようなシーンだけは
気をつけないとなぁ
壁に耳あり
障子に目あり…
だけど
老いぼれジジイのことなんて
誰も気にしてないか?
それもそうだよなぁ
グウタラ娘たちが大都会へ帰って
ようやくいつもの日常生活に戻ったか?
我が家でのたったの一泊だけだったけど
実は大変で…
まず彼らの寝泊まりする部屋をどうするか?
という問題があって…
僕は普通に客間で寝て貰えばいいと
そう思ってたけど…
カミさんの計画では
ほとんど物置に化した客間は想定外で
僕の部屋をあてがうことに決めてたらしく…
どうしてそんな思いになったのか?
たまたまシングルとセミダブルのベッドが
あるからだけなのか…
にしても…
我が自室の散々とした荒れように
手を付けるとなると大仕事で…
僕の所有物が
必要であろうと不必要であろうと
カミさん独自の判断で断捨離され…
枕元のガラステーブルや
ジョギングウェアが入ったタンスなど大物も
大胆に捨てられてしまい…
もちろんタンスの中身も彼女の判断次第…
なので
僕としては憤慨してもいいのだが
文句を言ったところで始まらないので
カミさんの思うがままに…
黙ってると
いろんなものがほとんど捨てられ
我が自室は一見キレイサッパリと…
だけど僕個人的には
必要だったものがたくさんなくなって
やたら暮らしにくくなったのが現実
いまさら嘆いても
捨てられたものは戻ってこないし…
ただ哀しいのは
僕じゃなくてカミさん趣味の
全く着なくなった衣類が結構残されてて…
必要だったウェアじゃなくて
そっちを捨ててくれれば良かったのに…
まさに
時すでに遅し…
で…
グウタラ娘たちが僕の部屋を占領したあと
ようやくコンパネなどをベッドに元に戻して
過ごしやすい自室の復活?
何かと不便さを感じながらも
いつもの日常らしさにホッとひと息
昨日の二日酔いのヒドかったジョグも
そんなことが原因なのかもしれないと
思いつつ…
今日はジョグも元に戻そうと
汗を滲ませながらも頑張ることに…
この子をお供にして…
が…
暑い!
昨日にもましてずっと…
しかも昨日よりも遅めの時間帯
気温はさらに上がってて…
二日酔いではなかったけど
調子は全く上がらず…
誰だかわからないけど
すれ違った車の中から
手を上げてくれたドライバーに軽く会釈して
迎えた5キロ過ぎの長い上り坂
今日は絶対に走って上り切りたいと
そう思ってたのに…
ちょっとした段差に躓いて歩いた瞬間
まるで昨日と同じように…
ボ〜っとする暑さの中で
歩くことしかできず
昨日の二の舞でしかなかった
坂道を上って残り1キロくらいから
反対側の歩道を
ゆっくり走るどこかのお母さん
あんなにゆっくり走ってるのに
なかなか追いつけず
それどころか引き離される始末
交差点の信号待ちでやっと追いついたけど
青に変わるとまたもやおんなじ現象
彼女に遅れるなんて
どれだけ遅いんだ?ポンコツジジイ…
そう思いながらも
最後の緩い上り坂でも再び歩くことに…
もうフラフラだった
気持ち悪くてしょうがなかった
歩いてる間に
彼女はずっと先に行ってしまった
仕方ないさ
倒れるよりマシさ
帰宅して冷水シャワーに直行の日々
何度も死んで何度も生き返るのが
ポンコツジジイの真骨頂?
というか単なるワンパターン
バカのひとつ覚えでしかない
それでもいいさ
それで走り続けられるなら…
冷水シャワーを浴びたあと
近くのドラッグストアまで
お酒のストックなどを買いに行こうと…
僕も行く!
なぜか初孫くんと一緒に行くことに…
何か買ってほしい物でもあるのか?
一緒に行くのは全然構わないんだけど
助手席に誰かに座られると
荷物の置き場がなくなって…
狭い2シーターの小さいオープンカーは
こんなところが大きなネックで…
まぁ何とかなるだろうと思いながら
エンジンをかけた
こうやって初孫くんと乗るのも
久しぶりのような気がして心が弾む
ドラッグストアに着くなり
顔見知りのレジの若いオバちゃんが
僕の顔を見て声をかけてくれる
あっ今日はお孫さんと一緒ですか?
珍しいですね〜
たまにはね…
カッコいいオジイちゃんでいいね〜
自慢だね〜
笑いながら初孫くんに話しかける
若いオバちゃんの言葉を聞きながら…
オレってカッコいいのか?
単にチャラいだけだと思うけど…
真っ赤なショートパンツに白いTシャツ
夏のハットを被った白髭ジジイを
カッコいいと思うなんて…
確かにスタイル的には
アラ古希のジジイには見えないかもだけど…
ひょっとして
しょっちゅう来てるから
声をかけてくれるだけじゃなくて…
オレに気があるのか?
まさか…
気があるんならさ
ハッキリ言ってくれよ〜
若いオバちゃんでも
オレは全然構わないんだから…
(何が?)
そんなエロいこと
まだ思ってるんじゃ
なかなか枯れたジジイにはならないよなぁ
まぁ
なる必要もないかもしれなぁ
まだまだ夏は終わらないし
ジジイもまだまだ終われないさ
まだまだ…