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えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
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第3章 セカンドオピニオン 7.

2007年05月23日 | 乳がん闘病記
7.
 それから、N先生は私に水を向けてくれたので、用意していたエクセルシートを見ながら質問していった。今日は焦る必要はなかった。

 Q: 画像診断は妥当か?  
 A: 妥当だと思う。とにかく、検査はとても丁寧に行われている。

 Q: 治療方針は妥当か?
 A: 現在の治療のガイドラインに照らせば、妥当だと思う。
   自分がT病院で治療していた頃は、「疑わしきは取る」方法が
   主流だったので、その分転移や再発のリスクは低かった。
   現在は術後のQOLを上げるためになるべく乳房を温存するが、
   本当は温存しない方が個人的には良いと思っている。

 Q: 腫瘍が乳頭から2cm離れていない。乳頭を温存できるか?
 A: 個人的には「疑わしきは取る」方法を採りたいが、乳頭が
   あるのとないのとでは印象も気持ちもずいぶん違ってくる。
   なるべく残したいだろうから、これも術中の病理診断で
   切除範囲を判断してもらったらどうか?

 Q: 執刀医(Y先生)の実績をどう思うか?
 A: 手術数年間30~50は、決して少なくはない。
   16年のキャリアも外科医としては充分だ。

 Q: 執刀医は乳腺ばかりではなく膵臓も手術しているが、
   乳腺だけを専門としている医師の方が良いのではないか?
 A: 乳がんの手術は外科手術の中では最も簡単である。
   目に見えている部分だからだ。逆に、膵臓は一番奥にあるので
   手術が難しい。それを数多くこなしているのであれば、
   外科医としてはむしろ心強い。

 Q: 手術実績と質の高さとは比例すると思うか?
 A: 多ければ多いに越したことはないが、必ずしも比例するとは
   限らない。

 Q: 推薦する医師、あるいは病院は?
 A: どこの誰が良いとは言いがたい。ただ、患者さんが現在治療を
   受けている医師や病院について、助言やコメントはさせていただく。

 Q: N医科大学付属病院とY医師についての評価は?
 A: 設備の整った充分大きな病院だと思われるし、Y先生は、
   資料や紹介状から丁寧な仕事をしていることがうかがわれるので、
   何の問題も感じられない。

 N先生はときには図や表を使い、終始わかりやすく穏やかに説明してくれた。

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