えつこのマンマダイアリー

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季節の花と和菓子 ~手作り体験講座(1月)~

2015年02月02日 | お菓子作り

  3週間前のことで恐縮ですが、「多摩市立グリーンライブセンター」で月に一度開かれている「花と和菓子講座」の1月分の様子を紹介します。講師の指導のもと、季節の和菓子数種類を手作りし、それに因んだ自然や植物についての講話を聴くことができるというプログラムです。指導者は皆川和夫さん、TV東京のかつての番組 「テレビチャンピオン」の和菓子部門初代名人です。12月の講座については、こちらをご参照ください。

 今回の季節の和菓子はうぐいす餅、上生菓子(練り切り)は寒牡丹です。
 風邪やインフルエンザが流行する季節に入り、撮影しながらの作業がむずかしくなったので、文章だけで解説します。

 

うぐいす餅

<材料> (15個分)
白玉粉          100g
水             適宜
上白糖          400g
ウグイスきな粉     適宜
小豆のこし餡子     300g

<作り方>
求肥(ぎゅうひ)を作る
1.白玉粉に水を加えながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまで手でよく練る。
2.数センチの円盤状にし、中心部を親指でくぼませ、お湯でゆでる。
3.浮き上がってから1分ほどして透明感が出てきたら、鍋を火から下ろし、お湯を捨てる。
4.上白糖を加え、鍋を弱火にかけ、よく混ぜながら練り上げる。
うぐいすに成形する
5.バットなどに広げておいたきな粉の上に、求肥を置く。きな粉をまぶしながら小分けに(15個分)する。
6.餡子を直径3cmほどに丸め、5で包み、うぐいすの形(山形)に成形する。
7.きな粉を上からたっぷりかけてできあがり。

        
               (先生のお手本)


練り切り用白餡 

 これまでの講座では、先生が練り切り用の白餡を予め用意してくださっていたのですが、今回は初めて講座で作りました。

<材料> (15個分)
白餡の粉        150g  (富澤商店成城石井・通販などで購入できる)
水             400cc             
上白糖          240g
塩             少々

<作り方>
1.鍋に白餡の粉を入れ、水を加えてよく溶く。火にかけてよく混ぜる。
2.上白糖を加え、強火でよく混ぜながら、少し硬めに煮上げる。
3.塩を加え、味を調える。
4.上述の方法で作った求肥を加え、よく練ってできあがり。

 

 練り切りは、直径3cmほどの小豆の餡玉を、それぞれの色に着色したピンポン玉ほどの練り切りで包み、成形します(形はここで紹介するものがすべてではありません)。

寒牡丹

 

薄ピンク色に着色し、ピンポン玉ほどに丸めた練り切り(後ろの玉)を掌の上で薄く広げ、開口部を残して餡玉を包む。花弁をイメージしながらギャザーを寄せるようにし、外側全体に道具(リンク画像は過去の講座のときのもの)で縦の刻みを入れ、花弁の質感を出す。

黄色く着色した練り切りをザルに木べらで押し当て、濾すようにして花芯を作り、開口部にあしらう。

薄緑色に着色した練り切りで葉を作って添え、できあがり。

 

 

亀は、きな粉を混ぜて着色した(そういう方法もある)練り切りで餡玉を包み、口を閉じる。俵型にして、親指以外の4本の指の上に乗せるようにして握り、指の跡をつけて甲羅の雰囲気を出す。
頭と尻尾を成形する。

鶴は、頭を尻尾側に振り向けて羽にうずめているイメージで成形する。
餡玉の一部が見えるように無着色の練り切りで包み、その部分を尻尾に見立て、餡子と練り切りを馴染ませるようにしながら少しとがらせる。頭頂部は少し盛り上げる。
頭頂部を箸などで赤く着色する。竹串でクチバシと目をつけ、できあがり。

 

 私の作品です(^_^; 
       
 寒牡丹は、持ち帰る間に開口部をつぶしてしまいました(^_^; どれも下手くそ~! 鶴は頭頂部を盛り上げるのを忘れちゃってるし...。全然上達しないのはなぜ?! 

 

                                  

 もう一人の講師、峰岸久雄氏(「みどりと暮らし設計工房」代表・ランドスケープアーキテクト・環境カウンセラー)の講話より、印象に残ったことを中心にまとめておきます。

うぐいす 
 ・うぐいすの体色をうぐいす餅の黄緑色と勘違いしている人が多いが、実際は目立たない褐色である。
  ※これについては、管理人自身も過去記事で解説しています。そちらをご参照ください。
  (但し、gooの編集機能が変わる以前に編集した記事であるため、画像編集部分は壊れていて見られませんm(__)m)。

        
  (2010年7月18日 山梨県韮崎市の甘利山にて撮影)

寒牡丹牡丹
 ・寒牡丹は冬牡丹とも呼ばれ、二季咲き性品種をお正月に咲かせるように改良した品種。
 ・牡丹は落葉小高木の木本(もくほん)植物(よく並び称される芍薬(しゃくやく)草本(そうほん)植物)。
 ・中国西北部原産で、中国の国花。
 ・薬草として利用されてきた。樹皮は「牡丹皮(ぼたんぴ)」として漢方薬の原料になる。
  消炎・止血・鎮痛作用あり。
 ・種子からも育てられるが、花が咲くまで時間がかかるので、芍薬を台木にして接ぎ木で育てるのが一般的。
  売られている牡丹はすべて接ぎ木で育てられたもの。

 ブログ管理人メモ:寒牡丹の名所
  上野東照宮ぼたん苑 開苑期間: 1月1日(木)~2月22日(日)(気象条件により変動することがあるそうです)
  上野の寛永寺(根本中堂) 

 藁の蓑で覆われて青空の下で咲く風情に情緒があるのでしょうね。


 ・地上性、特に湿地で活動する。
  木に止まることができない。水墨画でよく松等の木に止まる絵があるが、コウノトリと混同されて描かれたとされている。
 ・日本では釧路湿原に多く生息。増え過ぎて、十勝平野に生息域を広げたが、アシやヨシの中で
  安全に子育てできる湿原とは違い、ススキくらいしかない十勝平野では、オジロワシに狙われてしまう。
 ・江戸時代には、鶴の肉は白鳥とともに高級食材として珍重されていた。
  鶴は江戸時代の「三鳥二魚」(鶴・雲雀(ひばり)・鷭(ばん)・鯛・鮟鱇(あんこう))の一つ。
 ・「神秘の鳥」「幸運のシンボル」


 ・近年、日本在来の亀はなかなか見られなくなり、よく見かけるのはアメリカ南部原産のミシシッピーアカミミガメ。
  ペットが野生化して全国的に生息域を拡大している。

 <参照> 外来種による固有種の破壊被害といえば、小笠原諸島(固有の植物や動物が多い)の例が顕著。
 ・戦時中、陸軍が食糧として持ち込んだヤギが戦後増え、植物を食べてしまった。
 ・軍の施設をカモフラージュするために、本土から持ち込んで植えた植物が繁殖した。
 ・アメリカ統治時代に持ち込まれた「グリーンアノールトカゲ」が、オガサワラシジミ、オガサワラトンボなどの
  天然記念物の昆虫を補食するため、それらが減っている。

 

                                          

 こちらはおまけ...この日のライブセンターの様子です(2015年1月11日撮影)。

               


(温室内の植物。左上角はコウモリランだそうです。)

 

 長々とおつき合いくださり、ありがとうございましたm(__)m

 


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