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えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
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第5章 放射線治療 25.

2007年07月30日 | 乳がん闘病記
25.
 2005年5 月27日。まだ患部にはほとんど変化が見られない。5回目の照射の後、週に一度のM先生の診察がある。
 先生は最初のときと同様、患部を診た後、左の鎖骨周辺を触診した。

 それから、治療計画のために最初に撮ったCT画像を見せてくれた。横からのものと輪切りのものとがある。コンピュータが計算した照射範囲や角度について説明され、やむを得ず左肺の一部にも照射されてしまうことを確認する。
 2箇所にマーキングされたし、毎回機械の位置を変えて2回照射するので、私はてっきり残存乳腺とリンパ節とに照射していると思い込んでいたが、そうではないこともわかった。体に丸みがあるため、残存乳腺全体に照射するには、左右角度を変えて2回照射しないと網羅できないからだそうだ。
 また、リンパ節に照射すると、一網打尽にダメージを受けてリンパの流れが悪くなるため、照射していないと言われる。なるほど、と一瞬納得しかけたが、じきに気づいた。リンパの流れが悪くなるほど、照射によりリンパ腺がダメージを受けてしまうのなら、残存乳腺や左肺の一部の正常細胞が受けるダメージも、それ相応のものということになるのではないか…。M先生が何気なく使った「一網打尽」という言葉に、何やら嫌な予感がした。目に見える副作用は少ないのかもしれないが、目には見えない体の内部で起ころうとしていることが、何やら不気味に思えてならなかった。

 2005年6月3日。10回の照射を終える頃、左肩の凝りがひどくなっていた。その日の診察で、「手術と関係ありますか?」と訊いてみると、M先生はこう答えた。「リンパ節は1本しか切っていないので、肩凝りとは結びつかないはずですけどね」と。リンパの流れが悪くなっていたら、むくむはずだと言われた。
 照射部位の変化や食欲、睡眠についての問診があり、2回目の診療は終わった。

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