えつこのマンマダイアリー

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第6章 ホルモン療法 41.

2007年11月11日 | 乳がん闘病記

41.
 連続で受けた諸検査の結果、幸い、しかし不思議なことに、どれにも異常は認められなかった。
 頭部MRI造影検査では、血栓はもちろんのこと、がん転移の心配もないと言われ、安堵する。但し、右上顎洞(:副鼻腔の1つ)にポリープが見つかったので、耳鼻科を受診するように言われてちょっとびっくりする。耳鼻科では、確かに上顎洞をふさぐほどの大きさのポリープが認められるが良性であることは明らか、原因は花粉症が関係する場合もあるが定かではない、現在膿や痛みが出ているわけではないので経過観察で良い旨が告げられた。また、脳のひきつったような痛みとは無関係だとも言われる。結局何が原因か特定できずじまいだった。

 動脈硬化検査の結果、動脈は40代前半の状態で動脈硬化は全く心配ない、内科的には問題ないように思われる、と内科医に診断された。腰痛持ちであるのなら坐骨神経痛も考えられるので、整形外科で股関節等を診てもらったらどうかと言われた。実は昨年末にぎっくり腰が発症したとき、7年ぶりに腰椎と股関節のレントゲンを撮っていたので、そのときに特に問題はないと言われたことを伝えると、「さらに考えられるのは、更年期としての症状ですね」と言われる。
 その診断を受けて、Y先生は「骨格的な問題がなければ、整形外科でも曖昧な診断しか出ないでしょうね。脚の長軸とでもいいましょうか、その長さの左右差も関係するかもしれません。そうなると、カイロプラクティックの分野かもしれませんね」と、やはりこの段階では診断が下せないことを暗に示した。

 子宮頸がんと体がんの細胞検査の結果にも問題はなかった。ただ、乳がんのためのホルモン療法中なら、今後も半年に一度くらいは検査するのが望ましいと助言された。
 それを受けたY先生は、生理が復活したとはいえ、ホルモン治療をまた2本立てに戻すのは副作用がきついだろうから、このまま様子を見させてほしいと言った。結局、生理の復活は、最も短い周期で事件に見舞われていた5月と6月の2回だけにとどまり、その後は再び止まった。

 要するに、波瀾万丈の日々で感じた後頭部の“ズキン”も、脚のつけ根の“ズキン”も、生理の“2回だけヒョッコリ”も、全部原因不明に終わったのだ。後で落ち着いて考えてみれば、結局はどれもストレスのなせる業だったのだろう。事件が収束に向かい、平穏な日々が戻ると、どの症状も起こらなくなったからだ。ホルモン療法によってバランスが崩れつつあることに加え、ストレスが重なってさらにホルモンバランスが崩れ、ひいては自律神経のバランスも崩れ、不定愁訴が起こったに違いない。心身ともに最も辛いときに生理が2回だけ復活したのは、女性ホルモンがストレスから体を守るために大量に分泌された結果ではないかと、科学的根拠は何もないが自分ではそう考えている。自分の“内なる医師”が勝手に導いた結論ではあるが、ストレスとは侮れないものだと痛感した。


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