えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第6章 ホルモン療法 32.

2007年10月22日 | 乳がん闘病記
32.
 こうして周りから少しずつ勇気をもらいながらも、相変わらずうつ病関連のテレビ番組を見ていたところ、体験者の女性が毎日ノートを記すようになってから少しずつ軽快した、という話に興味を持った。良い面にだけ目を向けるように、どんな些細なことでもよいからその日に自分が達成できたことをノートに書くというものだった。「今日は自分でお米がとげた」とか「今日は洗濯ができた」とかという、健康な人には当たり前と思えるようなことを記していくのだ。サイモントン療法に通じるものを感じたので、自分でもやってみようと思った。
 早速新しいノートを買ってきて、自分で項目を考えてみた。小さな発見・楽しかったこと・嬉しかったこと・感謝したこと・しみじみ思ったこと・よくやった!と思うことの6項目。「Good Job ノート」とタイトルをつけ、裏表紙には「一日一日を大切に…それが自分を大切にすることにつながる…それが周りへの感謝へとつながる……」と記した。

 1週間ほど書いているうちに、自分がいかに身近な人たちに支えられているかがよくわかるようになった。同級生の産婦人科医D君には義父の認知症のことを相談した。同級生の麻酔科医E君は母の胃がんのことで相談にのってくれた。整体のS先生には、整体しながらカウンセリングしてもらった。昔の仕事仲間であるRさんは何年ぶりかに仲間同士の再会の機会を作ってくれ、私の回復を祈りつつお手製の陶器の置物を贈ってくれた。明るく前向きな彼女からは想像もつかないが、彼女は認知症の実母の介護によるうつ病を体験した一人だった。不思議な縁で知り合った地元のTさんは、通りすがりに家に寄ってくれ、「実は会いたくてしょうがなかったんですぅ…K畑さんはポジティヴ思考だから、元気をもらえると思って…」と言ってくれた。実母を亡くされてから更年期の症状が出て不調だったとか…。
 こんなふうに、短期間でもいろいろな人に助けられながら過ごしていることを実感でき、私はとても温かい気持ちになり、また元気になれたのだ。これをしばらく続けてみようと思った。

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