旅のエピソード＆雑感（２）

　最初のアニマル・キングダムでは元気に予定をこなした私ですが...２つ目のパークでとんでもないハプニングが待ち受けておりました
　９年前に訪れたときにはなかったアトラクションに、朝一で初めて乗ったはよいものの、motion sickになってしまったのですぅ　コースが「spin」と「unspin」に分かれており、なんと、夫が「spin」を選んでしまっていたのでした

　仕方なくパビリオンを出たところで一人休むことにし、あとの３人は嬉々として、私が健康でもいつもパスする乗り物に乗りに行きました。３人は絶叫系大好きなのです。

　しばらく休んで「もう大丈夫かな？」と思った瞬間、急に吐き気が...パビリオンを出るときもらってきた袋を慌てて取り出し、うぅぅぅぅっとなったその瞬間！　出るものは出なかった代わりに、なんと、腰がギクッとーーーーーっ！！！　

　焦ったのなんの...今まで何度もぎっくり腰を経験してきた私とはいえ、外で動けなくなったことはなぜか一度もないのです。「ここで動けなくなったらどーしよー？？？？？　フロリダくんだりまで来て、motion sickでぎっくり腰ぃぃぃ？！！？　しかも、まだ２日目なのに...いくらなんでも、それはないよなぁ......」

　旅の恥はかき捨て、恥も外聞もなくとにかく横向きに身を横たえました。腰痛対策グッズ―ゴムの腰ベルト・漢方薬・カイロ・腹巻―を持ってきてはいたものの、腰ベルトと漢方薬はホテルに置いてきてしまっていました。でも、シルクの腹巻をつけ、カイロを貼っていたのは幸いでした。朝起きたとき、腰が冷えているのを感じていた（おそらく、アニマル・キングダムの急流下りの後、服が濡れたまま過ごしたのが原因でしょう）からです。ちなみに、ここフロリダは南国、常夏の国なんですが！

　もう一つ幸いだったのは、「魔女の一撃」と呼ばれる激痛が起こっていなかったことです。これが起こるのと起こらないのとでは大違い！　それほどひどく傷めてはいないということなので、深呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻しながら、腰をさすって温めることに集中しました。こわばっている背骨の周りの筋肉を指圧し、ほぐしました。そうしているうちにいつのまにやら眠気が...あらあら......


　「もしもしぃ、もしもしぃ...」夫の声に気づいて目を覚ますと、３人が戻ってきていました。「大丈夫っすかぁ？」
　事のいきさつを話すと、３人は一様に呆れたり笑ったり...やはりきっかけがみっともなすぎたにゃ～。

　整体師のＳ先生の言葉を思い出し、自分に言い聞かせました。「ピンチがチャンスだよ」「腰が痛いときに、下腹にぐっと力を入れて腰が痛くない姿勢をとれば、その姿勢が腰に一番負担のかからない姿勢なんだから、それを体で覚えなさい」......
　ゆっくり起き上がり、お腹と脚に力を入れて腰をまっすぐに保ちながら、股関節の上に腰を乗せるような気持ちで立ち上がると、大丈夫！「魔女の一撃」は起こらずに立ち上がれました。はぁぁぁ、やれやれ......。

　その後は、夫のアドバイスで四股を踏んで腰をストレッチ、過激な乗り物系は全部パスしてなんとか１日を過ごし、ホテルに戻ってから腰ベルトと漢方薬も動員して、どうにかこうにか寝込まずにすみました。

　今から思うと、外でやったことがかえってよかったのかもしれませんねぇ。ホテルでやっていたら、そのままヘナヘナとへたっていたかも...想像するだにあな恐ろしや......。

　とにかく、とんだ幕開けの旅行でした。次は何が起こるやら.........？？？


～～～～～～～～～～～～～～～～～～追記（2008.1.18）

　私がmotion sickになったこのアトラクション、「ミッションスペース」では、後刻２人の死亡者が出たそうです　死因がアトラクションによるものかどうかははっきりしないようですが、アトラクションを利用した直後に亡くなっているとか　ぎっくり腰もどき程度ですんで、よかったのかもしれません！？