先哲に学ぶ行動哲学―知行合一を実践した日本人第十五回(『祖国と青年』22年7月号掲載)
維新の風雲児 高杉晋作2
天は晋作を生き延びさせ、長州藩の尊攘魂を甦らせた
文久三年四月、萩に戻った晋作は、郊外の松本村で隠遁生活を始めた。だが、時代は風雲急を告げ、幕府が攘夷決行を約束した五月十日、長州藩は馬関海峡を行き交う外国船への砲撃を開始した。反撃も六月一日から始まり、米・仏軍艦の艦砲射撃に曝 . . . 本文を読む
先哲に学ぶ行動哲学―知行合一を実践した日本人第十四回 維新の風雲児 高杉晋作1(『祖国と青年』22年6月号掲載)
「日本を支那の二の舞にはさせぬ」晋作は上海で誓った
松下村塾の門下生たちは、松陰先生が亡くなった翌年(万延元年)一月から塾に集って松陰遺文と孟子と伝習録の会読を開始し、尊攘の志を深めて行った。萩に王陽明の語録である『伝習録』を初めて齎したのは高杉晋作だと言われている。晋作は、生涯 . . . 本文を読む
野山獄に入って、獄囚に孟子の講義を始めた松陰。その後出獄を許され自宅幽閉の中で松陰の燃える憂国の思いが青年達を感化して行く。安政の大獄の中、松陰の已むに已まれぬ思いは危険視され、弟子達までもが離れていく。だが、松陰の「至誠」は不滅の灯となり、幕末維新史展開の原動力として歴史に刻まれていく。 . . . 本文を読む
愈々。4月号から明治維新期の人物を取り上げます。先ずは、吉田松陰先生。私が最も尊敬し、人生選択の際常に鏡として来た人物です。今回は、若き日の勉学の姿から25歳時の人生を賭しての行動・下田踏海までの言葉を紹介します。 . . . 本文を読む
救民に決起した大塩中斎の行動哲学・帰太虚・万物一体の仁などを明らかにし、天保義挙の意味を明らかにする。天命を奉じて立った義挙の「檄文」を紹介し、大塩の朝廷への思い、義挙の後生への影響について紹介する。 . . . 本文を読む
佐藤一斎が孔子の志を自らの志として記した『言志四録』の中壮年時の求道心ほとばしる「言志録」、教育者としての面躍如たる「言志後録」から名言を紹介する。写真は東京六本木にある佐藤一斎のお墓。 . . . 本文を読む
熊沢蕃山の2回目、蕃山の自然観、時処位の思想、日本主義の確立、晩年の憂国の行動、その結果の古河への幽閉について記す。尚、今回から「るび」を省く。又、掲載の写真は古河にある蕃山夫妻のお墓。 . . . 本文を読む