「永遠の武士道」研究所所長 多久善郎ブログ

著書『先哲に学ぶ行動哲学』『永遠の武士道』『維新のこころ』並びに武士道、陽明学、明治維新史、人物論及び最近の論策を紹介。

武士道の言葉 その18 「薩摩武士道」その2

2014-08-04 17:13:31 | 【連載】武士道の言葉
薩摩武士道 その二(『祖国と青年』平成26年1月号掲載) 平和な時でも、乱れた世の中にあっても、勇断の出来ない人間は役に立たない。 勇断なき人は事を為すこと能はざるなり、治乱共に勇断なき人は用に立たざるなり。(『島津斉彬言行録』巻之五)  幕末期に薩摩がリーダーシップを発揮できたのは、時代の先を読み、それに対応すべく藩を方向付けた名君・第二十八代藩主島津斉彬が居たからに他ならない。斉彬は、その . . . 本文を読む

武士道の言葉 その17 「薩摩武士道」その1

2014-08-04 17:04:05 | 【連載】武士道の言葉
薩摩武士道 その一(『祖国と青年』平成25年11月号掲載) 鳥に二つの翼があるように、文武両道でなければならない。 やはらぐと怒るをいはば弓と筆鳥に二つの翼とを知れ (島津日新公いろは歌)  江戸時代は藩ごとに教育が行われ、その優劣が人材の有無につながり、幕末維新期のリーダー藩を生み出した。坂野潤治・大野健一『明治維新 1858‐1881』によると、維新を主導した薩摩・長州・土佐・肥前・越前を . . . 本文を読む