薩摩武士道 その二(『祖国と青年』平成26年1月号掲載)
平和な時でも、乱れた世の中にあっても、勇断の出来ない人間は役に立たない。
勇断なき人は事を為すこと能はざるなり、治乱共に勇断なき人は用に立たざるなり。(『島津斉彬言行録』巻之五)
幕末期に薩摩がリーダーシップを発揮できたのは、時代の先を読み、それに対応すべく藩を方向付けた名君・第二十八代藩主島津斉彬が居たからに他ならない。斉彬は、その . . . 本文を読む
薩摩武士道 その一(『祖国と青年』平成25年11月号掲載)
鳥に二つの翼があるように、文武両道でなければならない。
やはらぐと怒るをいはば弓と筆鳥に二つの翼とを知れ
(島津日新公いろは歌)
江戸時代は藩ごとに教育が行われ、その優劣が人材の有無につながり、幕末維新期のリーダー藩を生み出した。坂野潤治・大野健一『明治維新 1858‐1881』によると、維新を主導した薩摩・長州・土佐・肥前・越前を . . . 本文を読む