明治の武士道2「いくさ歌」(『祖国と青年』平成26年5月号掲載)
わが国を汚すものは決して許さず
四百余洲を挙る 十万余騎の敵 国難ここに見る 弘安四年夏の頃 なんぞ怖れんわれに 鎌倉男子あり 正義武断の名 一喝にして世に示す
(「元寇」・明治25年)
明治武士道の精神が良く表されているのは、明治時代に作られ、その後の日本人に愛唱された「軍歌」の歌詞である。
明治二十七年に勃発した日清戦 . . . 本文を読む
明治の武士道1(『祖国と青年』平成26年4月号掲載)
武士道を決して滅ぼしてはならない
武士道ある限り、日本は栄える。それがなくなる時は、日本の滅びる時である。
(内村鑑三「「武士道と基督教」について」昭和3年10月『聖書の研究』)
明治維新は世界史の奇跡だと言われている。それは、身分制度の最上層にあった武士が、国家の将来を考えて、自らの特権を放棄すべく、藩を廃止し(廃藩置県)、身分制度も . . . 本文を読む