ケイシロウとトークアバウト

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噛む❗️噛む❗️エブリバディ~一本道は語る

2022-05-17 22:07:00 | 日記




とある一本道。

ここで一人歩きをしている人に対して、
10歳くらいの男の子が現れ、
いきなり腕に噛み付き逃走するという事件が多発した。
噛まれた人はガチギレして、
男の子の家に怒鳴り込みに行くんやけど、
痩せ細った母親が現れ、
涙ながらに謝罪するんやった。
近所の人は、
この家庭が、
旦那のDVで、
家族が酷い目に遭ったことや、
旦那が借金だけ残して逃げ去ったことを、
よくよく知っていた。
やから、
この母親が涙ながらに謝ると、
もらい泣きして帰るんやった。

そんなある日、
一人の老僧がこの道を歩いていた。
そこにあの男の子が現れ、
老僧の腕に噛み付いた。
老僧はそのまま痛みに耐えながら、
「お前の好きなように噛みまくれ!それでお前の気がすむなら」と言って、
無抵抗に目を閉じた。
男の子は老僧の腕から口を離して、
そのまま逃げた。

この話は美談として、
その近所の人々の涙腺を緩めた。

しばらくして、
この道を於道(おどう)が、
鈴の錫杖をつきながら歩いていた。
そこにあの男の子が現れ、
於道(おどう)の腕に噛み付いた。
於道(おどう)は男の子に拳骨✊カマした。
思わず、
於道(おどう)の腕から口を離した男の子に、
於道(おどう)は、
「シツうブッしょォ~ッ‼️」と叫んで、
男の子の頭を錫杖で叩いた❗️
男の子は爆泣きしたが、
於道(おどう)は構わずに、
「お前はお釈迦様が来られても腕に噛み付くのか⁉️」と怒鳴り、
経文唱えて歩き去った。

この話は怒談として、
その近所の人々の心をウツにした。

またある日、
本尼(ホンニ)が一人歩きしていた。
そこにあの男の子が現れ、
本尼(ホンニ)の腕に噛み付いた。
本尼(ホンニ)は男の子に蹴りを入れて腕を振りほどき、
更に男の子に頭突きをカマした。
そして泣き出した男の子を連れて、
男の子の家までやって来た。
母親が現れ、
涙ながらに謝罪したが、
本尼(ホンニ)は、
「本尼(ホンニ)はほんに腕が痛うございますよ❗️」と絡んで寺に帰った。

この話は亞談として、
その近所の人々をただただ呆れさせた。

後で、
当時学生僧やった久道(くどう)は、
「仏の三つの顔が現れた」と説明したが、
俺は、
三人の坊主の、
それぞれの人間性やと思うけど------🤔