この頃、
全くいいことがなかった、
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
何でも願いが叶うという評判の稲荷神社に行った。
二人は必死で手を合わせて願い事をした。
願い事が終わって、
モミジちゃんが帰ろうとしたら、
ツバメちゃんが、
「ナニ勝手に帰ってんのよ😡この基地外🤬」と罵った！
モミジちゃんは驚いて、
「基地外😧⁉️基地外😨⁉️」と問い返したので、
ツバメちゃんは、
「賽銭入れんか😡❗️」と叫んだ！
モミジちゃんは小馬鹿にしたように、
「ナニが賽銭よ😏⁉️お狐サマは油揚げがお好きなのよ。お前みたいに、ナンでも金じゃないのよ😏😏」と言った。
ツバメちゃんは困ったように、
「油揚げとか持ってきてないわ」と言うと、
モミジちゃんはせせら笑って、
「オマエは昔っから、アホウなのよ！」と言って、
先程買ったばかりのどん兵衛を取り出した。
そして、
蓋を開けて、
中の乾油揚げを出して、
お稲荷様に捧げた。
数日後、
高熱出して寝込んだ二人を、
破戒尼の三世音叱咤（さんぜのんしった）が、
おキツネ払いをしてあげた。
高い祈祷料をもって。
しばらくして、
ツバメちゃんとモミジちゃんの高熱は、
おキツネ様の祟りやなくて、
コロナやったことが判明した。
この、
三世音叱咤（さんぜのんしった）の懐だけを喜ばせた出来事から、
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
おキツネ様に油揚げを捧げる時は、
どん兵衛や赤いきつねやなくて、
まごころ持った普通の油揚げを捧げることを学んだ。