カッちゃんの大学1年生の時のできごと。
望月(もちづき)という餅好きな先輩から、
感涙100%のぜんざい屋があると聞かされたカッちゃんは、
スイーツに目がないので、
連れて行ってと頼んだ。
望月は、
ただ、美味いんやけど餅がすぐに喉に詰まることを忠告した。
が、
そんなに感涙するくらいなら多少の餅の喉詰まりなどどうでもよかった。
望月に連れられて、
感涙100%のぜんざい屋に行き、
驚いた。
アンと😳
各席に吸引器があった。
カッちゃん達以外に客はいなかったので気にすることなく席に着いた。
カッちゃんがぜんざいの汁を飲むと、
極上のこしあんの風味に、
心は天国の門にあった。
そして餅を食うと、
これが汁に負けない極上の餅で、
凄まじい粘りの中に餅米の風味が口に広がるんやった。
カッちゃんの心が、
天国の門を潜ろうとした時に、
一気に地獄を感じた。
餅が喉に詰まってしまった。
すぐに店員が来て、
吸引器をカッちゃんの喉に入れて餅を取った。
望月はこの光景を見ながら笑い出し、
自身もぜんざいの餅を食ったが、
餅が喉に詰まったので、
すぐに店員が来て吸引器で餅を取り除いてくれた。
カッちゃんは戸惑ってしまった。
危険過ぎる⚠️
けど、
ここのぜんざいの餅は超美味い😋💯
気がつくと、
店内はお客で賑わい出した。
そしてお客のひとりひとりか絶対に、
ぜんざいの餅を喉に詰まらせ、
その度に店員が吸引器で喉から餅を取り除くんやった。
カッちゃんは更に戸惑った。
するとまた望月がぜんざいの餅を喉に詰まらせたので、
店員がすぐに来て、
吸引器で喉から餅を取り除いてやった。
望月は咳き込みながらもまたぜんざいの餅に箸🥢をつけるんやった。
カッちゃんはこのぜんざいの美味さなら、
吸引器の世話になっても構わないと思い、
ぜんざいの餅を食って喉に詰まらせ、
駆けつけた店員に吸引器で喉から餅を取り除いてもらった。
そして、
店内の客ともども、
カッちゃんは、
ぜんざい食っては喉詰まらせて、
店員に吸引器で喉から餅を取り出してもらうんやった。
現在、
この店は、
コロナ禍にあって、
店舗がたたまれることになった。
(コロナ禍以前に下手したらムエルト[スペイン語で死の意]になる可能性があるんやなかろうか🤔)
が、
カッちゃんは、
あんなに美味しいぜんざいの餅ならば、
百万回餅が喉に詰まっても構わないと言うほど、
あのぜんざい屋を慕うんやった。