もう10年以上前に撮影した写真
実は、ニューヨーク滞在時に
某 日本食レストランより依頼があって撮影したものである。
ロッキー青木氏がオーナーを務めるレストランである。
当時、ニューヨークにある広告代理店と仕事をしていた事もあり
メニューの撮影にも大忙しだった。
まだまだ、デジカメが高価だったので
当時としては比較的高性能な 7メガピクセルの
ソニー サイバーショットで撮影したものだ。
撮影は、レストランが開店している時しか撮影できず
気の利いた照明も持ち込めず、懐中電灯のようなスポット
ライト1灯と、一片が45センチ程度の四角いレフ板1枚のみという照明機材、
そして、手ぶれをしないよう、高さ20センチ程度のミニ三脚にサイバーショットをのせて
2秒間隔のセルフタイマーで 極力手ぶれを抑えて撮影した
渾身のショットである。
創作料理なので、撮影のテストもできず必ず、ぶっつけ本番
1品 50ドル以上するとあって、テスト撮影もままならない
そんな撮影現場であったが、非常に面白かった。
今は、ビデオにしろ写真にしろ
そこまで厳しい条件の撮影は皆無で、必ずテスト撮影もできるのである。
まして、照明機材も今の方が格段にいろんなものを持っている。
初心を忘れないためにも、厳しい条件での撮影は
心に刻んでおきたいものだ。
この写真撮影のギャラは、1カット100ドルくらいで、
大抵 10から15カット撮影していたので
当時 日本円で18万円くらい
かかった撮影時間は、30分くらいでバンバン撮っていたので
単価的にも悪くはなかったと思う。