それがやって来ました💦
熱はなく、身体もだるくありません。
ただただ、喉の辺りの違和感と、咳と声枯れ。。。
頑張りすぎだぞ!!!と思ってはいたけれど、頑張りすぎないといけない時ってありますよね。
それで身体を壊してしまったら元も子もないですが💦
大変だったけど、怒涛の4日間を駆け抜けて後悔はありません!
さて、200曲を超えて、本日は長崎にゆかりのある曲です!
7月20日。
スティールパンで童謡唱歌(201)
『美しき天然』
作詞:武島羽衣
作曲:田中穂積
この曲は、瀧廉太郎サンの歌曲『花』の作詞者として知られている武島羽衣サン作詞、私立佐世保女学校の音楽教師であった田中穂積サン作曲の1902年に完成した唱歌です。
『天然の美』とも呼ばれるそうです。
◎この曲ができるまで。
私立佐世保女学校の音楽教師でもあった田中穂積サンが、烏帽子岳や弓張岳からの九十九島や佐世保湾など、佐世保の山河の美しい風景に感動し、これを芸術化して世に広めたい!と考えていたそうです。
そこで、折りよく入手した武島羽衣サンの詩に作曲し、この曲が誕生したとのこと。
この武島サンの詩は佐世保とは無関係だったそうですが、田中サンの思い描いていた九十九島にぴったりだったそうです。
大好きな長崎☆
九十九島で遊覧船に乗ったことあります!笑
佐世保はあまり行ったことがないので、今後たくさん行きたい場所です!
さてさて。この曲!
「ワルツのテンポで」と楽譜に表示されていることから、「日本初のワルツ」とされているそうです。
…が、はい、ここで「日本初のワルツ」問題!笑。
199曲目の『港』も、日本初のワルツという表記がありました。
『港』が発表された1896年以前にも、『野ばら』など、ワルツ調の唱歌はすでに歌われていたそうですが、それらはヨーロッパの音楽に日本語の歌詞をつけたもので、日本オリジナルのものではなかったようです。
なので、『港』は作詞も作曲も日本人が手がけている3拍子の唱歌ということで、「日本初のワルツ」と言われているようです。
が!しかし。
3拍子だからといって、必ずしも"ワルツ"ではなく(※)、『港』より後に"ワルツ"として作曲され、発表されたのが『美しき天然』であったため、「日本初のワルツ」と言われているということでした。
※ワルツとは…3拍子の優雅な踊り、またその音楽のこと。 日本語では円舞曲。
3拍子の中には、ワルツやメヌエットなどの形式があったり、ワルツでも、ワルツとウィンナワルツがあったり…と掘り下げていくと面白そうですね。
ちなみに。
・メヌエットはフランス発祥
・ワルツはオーストリア・南ドイツ(ハプスブルグ帝国)発祥
…です!
私の勝手なイメージでは、
3拍子は三角に指揮を振る感じ。
ワルツは楕円形に指揮を振って、ひと振りで1-2-3…って感じるような…?
なので、『港』はイチ・ニ・サン!(ブンチャッチャ)って三角形に指揮を振る感じで、『美しき天然』は流れるような楕円形を描くようなイメージ=ワルツ(伴奏で"チャンチャンチャン"って叩いちゃってますが)ってことかな?と。(説明があまり上手ではない…まとめ下手…笑)
って。どんどん溝にハマっていく感じがするので3拍子とかワルツに関してはこの辺で!笑
さてさて、もうひとつ、この曲には日本初があるそうで、それは「ヨナ抜き短調曲」=日本の歌謡曲のルーツともいえる!とのこと。
中山晋平サンは『船頭小唄』で、古賀政男サンは『サーカスの唄』『影を慕いて』『悲しい酒』でメロディーをほぼ流用しているそうです!
(弾いていて、似てるなぁ〜と思いました!by古賀メロディー大好き人間より☆)
【歌詞】
1.
空にさえずる 鳥の声
峯より落つる 滝の音
大波小波 鞺鞳(とうとう)と
響き絶えせぬ 海の音
聞けや人々 面白き
此の天然の 音楽を
調べ自在に 弾き給(たも)う
神の御手(おんて)の 尊しや
2.
春は桜の あや衣(ごろも)
秋は紅葉の 唐錦(からにしき)
夏は涼しき 月の絹
冬は真白き 雪の布
見よや人々 美しき
この天然の 織物を
手際見事に 織りたもう
神のたくみの 尊しや
3.
うす墨ひける 四方(よも)の山
くれない匂う 横がすみ
海辺はるかに うち続く
青松白砂(せいしょうはくさ)の美しさ
見よや人々 たぐいなき
この天然の うつしえを
筆も及ばず かきたもう
神の力の 尊しや
4.
朝(あした)に起る 雲の殿
夕べにかかる 虹の橋
晴れたる空を 見渡せば
青天井に 似たるかな
仰げ人々 珍らしき
此の天然の 建築を
かく広大に たてたもう
神の御業(みわざ)の 尊し
◎ 武島 羽衣(たけしま はごろも)サン
1872-1967、東京都生まれ。
国文学者、歌人、作詞家。
◎ 田中 穂積(たなか ほづみ)サン
1855-1904、山口県生まれ。
作曲家、海軍軍人。