富士吉田の新名所 富士山レーダードーム館
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富士山頂・剣ヶ峰に昭和39年に設置された気象庁の富士山レーダー。当時世界最高所の気象観測レーダーで、台風観測の要として活躍しました。平成13年に役割を終えた後、富士吉田市に移設され、富士山の気象観測の歴史などを学ぶ体験学習施設として公開され、富士吉田の新名所になっています。3階建ての建物の各フロアでは気象観測に関する体験学習や、歴史、ゆかりの人物紹介などのコーナーがあり、富士山レーダードームの活躍、そして気象観測の世界にさまざまな角度からふれることができます。若いころに何度か富士山に登山した方は最後の写真に想いがあるのではと、富士吉田市のカタログからお借りしました。そうです。あのドームです。5mのレーダーが当時と同じ速度で回転しています。
レーダー観測の原理:
通常の気象レーダーは、パラボラアンテナを使って細いビーム状にマイクロ波を絞り、マイクロ波のパルスを毎秒数100~数1000回も送信します。この電波の径路上に雨雲などがあると内部の降水粒子は電波を反射・散乱します。反射された電波の一部は、送信したのと同じパラボラアンテナで受信され、受信器で検波・増幅などの処理がなされ、コンピューター処理などを経て、降水粒子に関する情報がたとえば画像表示されるようになっています。降水などからの反射波はレーダーエコーと呼ばれます。
【アクセス】
富士急行線富士山駅下車→山中湖方面・御殿場方面・忍野方面バスに乗り「サンパークふじ」バス停下車→徒歩5分
【観覧料】
大人:630円(500円) 小中高生:420円(340円)