甲州道中の小原宿本陣
甲州道中の小原宿本陣は、宿場の名主・問屋を務めた清水家の屋敷に備えられたもので、東海道・甲州道中に置かれた神奈川県下26本陣中、唯一現存する建物です。平成8(1996)年2月13日には、本陣建築を今に伝える貴重な建造物として神奈川県教育委員会により県指定重要文化財に指定されました。
本陣とは通常、寛永12(1635)年の武家諸法度で定められた参勤交代での諸大名、あるいは公用の幕府役人や公家衆が使った休憩宿泊施設をいいます。主な街道の宿場に置かれたものが多く、専用建物のほか村役人の邸宅を兼用した事例が見られます。