タマリの 希望・日常・幸せブログ あ~今日も一日おもろかったい

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私を突き動かすもの おかわり

2011-05-18 07:01:47 | おもろかったい
おはようございます。
陶話作家のクメタマリです。

 日曜日は,最近始めたシャンソンの師匠”朝美かおる”さまの出演するライブに行ってきました。

 実は「カフェ たまり」でも教室をやっていて,今のところは未だ先生の都合と,生徒さんの都合とがうまく合わなくて不定期みたいになっていますが,やがては定期的に教室として大きくしていきましょう。そして年に一度は「カフェ たまり」でシャンソンライブ。また,もう一度は都内のステージに立つように、課題と目標を持って楽しくやっていきましょうと帰りにもお話ししていたところでした。

 この日のライブは,新宿一丁目のシャンソニエとしては由緒ある「シャンパーニュ」。シャンソンの世界では有名な故矢田部道一さんのお店です。朝美さんの他に,女性と男性の歌い手さんが出ていました。みなさん,それぞれに個性的で,聞きごたえのあるライブで満足しました。

 さて、ステージが終わり、朝美さんが引けて出て見えるのを待って一緒に新宿まで歩きました。お茶でも飲みたかったのですが,晴天の日曜日の夕方。どこも満杯で入れません。結局小田急線のホームに入った左手にあるカフェとも言えないカフェでお茶する事に。いやいや、やっとありついた飲み物,贅沢を言ったら罰が当たりますね。朝美さんはメロンジュース,私はホットコーヒー、一緒にいた夫は生ビールで乾杯です。

 朝美さんの歌うシャンソンには,反戦歌が多い。恋の歌よりも情景が浮かび,心がこもると彼女は言います。

「もし、息子が戦争に行ったらと、私はその心情になって戦争など無くなれ,と,歌う。」

彼女の反戦歌は,言葉が直接体の中に突き刺さるように入って来て,鳥肌が立ちます。

その朝美さんは,歌う事についてこう話してくれます。

「忙しいし,大変だし,体もきつくなってきているし,やめてしまってもいいのだけれど,歌う事をやめてしまったら,なんだか何も残らないもの。いつまで歌えるかわからないけれど,70才、80才まで歌っている人もいるし,歌えるうちは歌いたいわ。」

「80曲くらいなら,少し練習すればすぐステージで歌える。犬の散歩や,電車の中や,色んなところで歌詞とメロディーを反復しているの。どこを忘れかけているかチェックできるでしょう?ステージ当日,他の出演者と選曲がかぶっていて,急遽変更する事だってけっこうあるし。すぐ歌えるようにしておかないと。」

「忙しいので練習時間がしばしば真夜中になる。うちで大声を出すわけに行かないので,車で出かけて駐車した中で声を出すの。すると巡回中のおまわりさんに声をかけられる。携帯を見せて,電話中ですって,ごまかすのだけど。」

 朝美さんは,3月に意識不明で倒れ,救急車で運ばれています。疲労が重なっていた為とご本人はけろりとしています。母であり,妻である朝美さんが、彼女のように活躍し歌い続ける事は並大抵ではないなあと感じます。

でも、その障害を障害でなくしてしまうもの、彼女を突き動かしている物があるはずです。




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