タマリの 希望・日常・幸せブログ あ~今日も一日おもろかったい

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日本の言葉

2011-09-14 09:22:08 | おもろかったい
おはようございます。
アトリエebcのカフェ担当、陶話作家のクメタマリです。


 カフェに,ドイツ人のカップルが見えます。
ドイツ人と言っても,女性の方は日本人。でも、ドイツで生まれて育っているので,日本語も全てわかると言う訳ではないようです。ひらがなはわかるけれど,漢字は読めないとおっしゃっていました。

 3月11日があり,一時ドイツに帰っていたそうです。
姿が見えないなあ,無理も無いか,と思っていたら,大きなボストンバックを引いてかえって見えたところに出会いました。なんだか,ちょっと嬉しかった。

 そして先日,夕方に二人でふらりとよってくれました。
北海道にキャンプに行く準備の買い物をして、その帰りなのだとか。

 彼の方は,まだ彼女の通訳でお話をしていますが,初めてお会いしたときよりは,随分わかるようになられたようです。

 ドイツの人と,日本人はシャイなところがよく似ているように思います。
だから,聞くのはわかるようになっても,なかなかくったくなく話すのは難しいのではないかと思いました。勿論,個人差はあるのでしょうけれども。私は,なんだか気持ちがわかる気がしました。

 その二人が,「たまり」のカフェメニューをじっくり見ていました。

「お勉強ですか?」と声をかけると,頷きながら,

「印刷した字は読めるようになったのですが,手書きの字は難しいです」

とおっしゃいます。

 そうだよなあ。私の書く字は,娘には読めない。

 私も,年上の方の,達筆と言われる字は若い頃は読めなかった,今の年になってやっといくらか読めるようになって来たところです。

 その事をお話しして,「ドイツではそう言う事はありますか?」と訪ねると,

「いえ,ちょっとひどく乱れていて読めない事はありますが,年代によってそういうことはないです。」

 日本語は,言葉自体が大和言葉と漢語とが交互に現れるし,文字も,楷書,草書とあって、日本人でも勉強しなくては読めなかったりするとても難しい言葉であるなあと思います。

 以前,国宝などの写真を撮る著名な写真家が,私の陶芸の師匠のところで飲んでいた時に,

「俺だって読めない重要文化財の書の文字を、外人の学者とかがぺらぺら読むのを聞くと,全く頭来るんですよ~」
といって笑いを取っていた事がありました。

 興味を持って深めれば,尽きる事の無い日本の文化を、遥かドイツから戻って来てくれた二人にあらためて教えられた気がしました。





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