「龍馬伝」見てますか?

2010年03月14日 | 人生は旅である。
脚本家、福田靖氏は龍馬に一貫した細かな言葉を発しさせている。と私は感じる。
第11話で龍馬のセリフが「(わしの)居場所が無くなっちょる」

先を見通せていた(結果論的に)龍馬は、下士というわが身の現実と、土佐というこの場所に居場所を見出せなくなっていたのだろう。
このセリフは13話の脱藩につながっていく。

話は変わるが、人間の欲望には、自己実現を頂点とした5段階がある、とマズローは喝破した。wikipedia

居場所が無くなって脱藩していく龍馬はマズローの言う「自己実現」のために行動した(頂点を目指した)と理解してもそれほど間違いはないだろう。
そして、自己の実現を追い求めて生き抜いた龍馬を理想の生き方として理解することそのものは否定されることではないことだろう。

しかし、自己実現を求めて生きる人たちは、多くの自己実現を求められなかった人たちと、自己実現を求めること自体を知らない人たちの上に人生が成り立っていることを知るべしなのである。

これはノブレス・オブリージュの議論につながる。


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