2月6日(日)
久しぶりにキャナルシティ博多へ。
日曜日とあって、人も多い。
半年ぶりくらいなのでキョロキョロしてしまう。
無印良品も改装していた。メガネコーナーが出来ていたのには少々驚き。
B1階のトイレに入ると写真のモノが床に落ちていた。
狭い空間なので目立つ。 よく見るとベルトの切れ端。 10cmくらい。色はライトブラウン。
なぜこんなものが、ここに?
tananobu的に推察してみよう。 まずこれを捨てたのは「メンズ」には間違いない。年は20才代後半以上。ベルトのデザインが
シンプル。ティーンズはこんなベルトはしないだろう。
おそらく女の子とデートでキャナルシティに来た。 うれしい!彼女いない歴1年とちょっと。久しぶりのデート。(^U^)/ B1階の運河でパフォーマーンスをやっていた。おもしろそう。
よーく見るために前のほうへ進んだ。ここでキャナルの掟(!?)
前のほうの観客は、後ろの人ために「しゃがむ」のだ。 そのしゃがんだ瞬間 「ぶちッツ!」と鈍い音とともに
ウエストにゆるい開放感が広がった。
ベルトが、ベルトが切れた! 初めてのデートなのに! 熊本から2時間もかけてやってきたのに! なして!
彼の頭の中の集積回路はこの危機をどう回避するか。ずざましいスピードで情報が飛び交う。
まず、最優先に行うこと。 パンツ(ズボン)がずり下がるのを阻止する。
これは両ポケットに手を入れてさえいれば、なんとかなりそう。 クリア1) ホッ!(^O^)/
次に切れたベルトの状況確認。 修理でつかえそうか? しかしこの確認行為は彼女の前ではかなり間抜け。
そこで「会社から電話」と彼女に言い、ポケットに両手を入れその場を離れる。 幸いそばにトイレがある。
個室に飛び込みベルトを確認。ん~なんとかなりそう。バックル部分にベルトの端を差込み爪のさきで金具を締める。
イテッツ! 爪が割れた! 初めてのデートなのに! 熊本から2時間もかけてやってきたのに! なして!
今日の俺の星座は最高だったのに、、、。
おのれの運勢を呪いながらも、ベルト修理完了。 パンツに通してこれでバッチリ! クリア2)(^・^)/
ごめんごめん と彼女に言って、パフォーマンスに戻る。
もう2度としゃがまんとです。 ヒロシ風に誓う。 と思ったとたんポケットから携帯電話が、すべり落・ち・た!
この日のデートのために、P251isからFOMA9001に買い換えたとです。高かったとです! 坂口憲二をイメージしたとです。
瞬間、この世のものとは思えない俊敏さで、身をくねらし FOMA9001をキャッチ! (^L^)/
yatta! 彼女見て! かっこいい! ヤッホー! と、その瞬間 「ぶちッツ!」と鈍い音とともにウエストにゆるい開放感が広がった。
なして なして! 初めてのデートなのに! 熊本から2時間もかけてやってきたのに! なして!
再び「会社から電話」と彼女に言い残し、もう何も考えずダッシュ! 3階へ! ユニ黒ユニ黒 ユニ黒にはベルトがある!
さ さ 3階だ! ベルトください! いいい~ユニ黒が無い! こないだ、と言っても1年前にはあったのにぃ!
あ~なしてぇ あとベルトがあるのは。 限られた脳内ショップリストからべ行のメンズ行を繰る。
無印 無印 にはあるやん! でも一番端! 両手をポケットに入れ ずり下がりを防ぎつつ。ダッシュで無印へ!
あったあった! ベルトやん! 「お姉さん釣りはいらねえよ」 と思いつつ しっかり釣りを受け取りダッシュでトイレへ。
早く帰らんと、彼女も疑い始めているかもしれんとです。 「電話といってるけど、本当は下痢ピーかもしれん」
「そういえば何かそわそわしてたわ。やっぱ下痢ピー?」 と彼女が思っていたらアウトやん。
個室にかぎを閉めて、袋からベルトを出す。 タグの糸を歯で噛み切る。よっかたぁ 歯周病でなくて。
血が歯茎から出らんでよっかたぁ。 ベルトをパンツのループに通す。あわてていたのでひとつ通し忘れる。
落ち着け自分 落ち着け自分 と繰り返す。 ループ通し完了。 さっそくベルトを締める。
はぁ~ 長い! ベルトが長い 20cm位も長い! 何もなっかたらこのままでいいけど、
もし今日 いっきに「H」とかなったら、ベルトの長いのばれるやん。 間抜けやん。 いっぺんにしらけるやん。
いかん! ベルト切らんといけんとです。 はさみがなかとです。 いくら歯が健康でも皮のベルトは勘弁してよ。
はぁ~ もうだめ! と思った瞬間 「あるやん!刃物」 キーホルダーにしているスイスアーミーの折りたたみナイフ。
よかったー バス釣りしてて、テグス切に使っているナイフ! ありがとう バス釣りの神様!
とりあえず10cm切る。 昔 高校の物理の先生が言っていた。長ければ何度も切ることが出来るけど、一度切ったものは、くっつけることは出来ない。 そのとおり! 10年後に納得しましたよ。 ありがとう先生。
10cmでもややゆる。 あと10cm切る。 あれっ切れ端を床に落としたよ。 すいません、もうしゃがみません、もう拾いません許してね。
これで、なんとかなるかなぁ。 あーあ 疲れたとです。
(このストーリーは、キャナルシティ博多のトイレに落ちていた、皮のベルトの切れ端を見て、 tananobuが勝手に、自由にイメージをふくらまして作り上げました。 よって登場する人物や団体は 実在いたしません)
また、違うストーリーをお考えの方がいましたら、書き込みをお願いいたします。