丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

怪獣映画

2009年09月05日 | 個人史
ちょうど怪獣映画がブームになっていた頃に小学生だったので夢中になって見まくった。
最初に見たのが「キングコング対ゴジラ」アメリカで人気だったキングコングと、日本の怪獣の先駆けのゴジラではどちらが強いのだろうか、という発想から生まれた映画。最終的には当時悪役だったゴジラがキングコングに倒されて終わりというものなのだが。

次に「モスラ」。ザ・ピーナッツの本家物。傑作でしたね。一番好きな怪獣がモスラでした。東京タワーが壊されてどうなったのか非常に気になったり。
「モスラ対ゴジラ」も傑作。まさかモスラの子どもが双子だなんて、この大逆転の発想はすごかった。1匹では倒せなかったゴジラが、双子のチームワークなら倒せるというのが判りやすかった。
「ゴジラ・モスラ・ラドン、地上最大の決戦」は究極。3匹が集まって宇宙怪獣キングギドラを倒すのだが、3匹が話し合いをして休戦協定を結んだり。そこまでやればやりすぎじゃないかと。結局それを最後にシリーズ化した怪獣物は見なくなった。

ガメラもとんでもない設定で笑えた。最後は宇宙船を造ってガメラを宇宙に追いやってしまおうというとんでもない発想なんだが、計画して実際にロケットを作るまで一体どれくらいの期間が必要なのか、子どもの頭でも不思議だった。完成するまでに日本はガメラに全滅させられてしまうだろうな。
評判がよかったので続編を作ることになって、宇宙に行ったはずのガメラが、ロケットの故障で地球に戻ってきてしまうと言うまたまた禁じ手にはあきれた。

怪獣物の亜流で、予告編だけで怖くてどうしても見ることが出来なかったのが「マタンゴ」。今でもこの名前を聞くとおびえてしまう。

時代劇の「大魔神」も傑作だった。本編は純粋な時代劇で、村人が悪代官に虐げられ、何とかして倒そうと頑張るのだが、どうしようもなくなった最後の瞬間に、村人の涙に打たれて大魔神が現れて、敵味方見境無く暴れ狂うという、その発想はとんでもなくすごい。こういう怪獣に敵も味方もないはずだというのがうり。印象がかなり強かったので、大魔神という言葉が一人歩きもしだしたし。

今の時代の怪獣物はやたらハイテク技術が進みすぎて、手作り感がなくなって面白くなくなってきている。海に浮かぶ船がミニチュアだとわかってもいいじゃない。ピアノ線が見えてもいいじゃない。フルCG合成なんて映画をつまらなくしているとしか思えない。