丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

ホッチキス

2009年09月11日 | 個人史
明日の図工の時間にホッチキスが必要と言われたのだが、当時家にはホッチキスという物はなかった。もちろんホッチキスがどんなものかは知っているのだが、家では使う機会がまったくなかったから誰も持っていなかった。

突然言われても困るのだが、学校ではそんなことは思ってもいない。当然どこの家にもあるものだと思い込んでいる。そういうことってよくあることで、自分の近くでは常識であることが、そうでない家もあるということを思いもしていないという。

ということでホッチキスを急遽購入しないといけないのだが、あいにく両親とも家にはいなかった。家にいるのはあまり話をしない祖母だけだった。どうしようもないので、とにかく祖母に頼んで100円だけもらって買いに行った。クラスの同級生が文房具屋をやっていたのでそこまで出かける。別に同級生だからと言って安くなるわけでもないのだが。
で、100円で買ったホッチキスは、1回使う毎に手動で少しゆるめてやらないと次には使えないというものだったが、不思議と手になじんで。現在に至るまで一番愛用のホッチキスとなっている。