未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

ベットの畳、湿気に御用心。

2013年01月09日 01時09分46秒 | 今日のお仕事

こんばんは。ブログ頑張って更新です。宜しくお願い致します。

本日御注文を頂きましたお客様の畳はベットに畳をはめ込むタイプの仕様でした。

冬場で乾燥する時期なのに畳の表面にカビが生えています。畳の裏側は何ともなく、おそらくイグサが湿気を吸い過ぎてしまい、おなか一杯になってしまった様子です。

冬場は結露や、その他色々な過度の湿気が原因で畳にカビが生えてしまう場合があります。

ベットの畳には、たたみの上にマットレスや布団を敷いて眠りますが、一晩でコップ一杯の汗をかくといわれる人体から出る湿気が布団にこもり畳にも繋がっています。

天然のイグサで出来ている畳表は湿気を沢山吸います。よって夏場など湿気が多い時期にさらさらとした肌触りや、湿度調整をしてくれるのですが、蓄えた湿気を放出する事が出来なければ、湿気はこもり、カビが生える原因にもなります。

ポイントは畳を呼吸させてあげることと考えています。マットレス・布団などベットの上では毎日たたむことも大変でしょうが、畳のパワーを発揮するためには、適度に干してあげる事、風通しを良くするなど、湿気と上手に向き合うことが大切です。

お住まいの畳はおなか一杯ではないですか?湿気と向き合いながら畳の素晴らしさを見つめてほしいです。