いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

旭山動物園の動物たち 続・番外編 ニャンニャン(娘娘)の親ごころ

2009-01-28 00:40:27 | 散策
両頬に見えるスプーンを貼り付けたような白い毛並み、薄い眉毛の顔からニャンニャン(写真)と推定します。

「どうして特定できないの」
「何を目印にしますか、観音さまは」
「それは、企業秘密ですね」
「ノノ、リンリン、そしてニャンニャンは、旭山動物園の公式ホームページに登場しています。
それらの顔つきと写真を見比べて、やっとこさ、ニャンニャンとしたのに・・・」
「分かりました。ノノのお母さんニャンニャンとして話を進めましょう」

ヨウヨウ(陽陽)とアカネの娘がニャンニャンであり、ニヤンニヤンは平成
16(2004)年旭山生まれ。
今年5歳を迎えると勝手に決めた経緯は前(17日)に書きました。

レッサーパンダの吊り橋は、橋を渡った先にある樹木に設けられた踊り場を回ると往路に戻る作りになっています。
その踊り場から何処かを見下ろしている彼女の目線は、カメラ目線ではない。
何を見ているのか、見当がつきません。

ともあれ、細い鉄棒を網目状に組んだ通路の積雪が邪魔して、彼女の手足や腹部が見えません。
腹部は黒いので「腹黒」と呼ばれていますが、腹黒い顔つきには見えませんね。

「むしろ、レッサーパンダの仲間のことを、もう少し知ってほしいと、ニャンニャンは訴えていません?」

ニャンニャンの肩を持つボケ封じ観音さま。

「物の始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、レッサーパンダの始まりはパンダ、それに続くはジャイアントパンダ。
よ~うござんす。彼女の訴えに答えましょう。
レッサーパンダは、パンダの仲間という考え方もありますが、一般的な考え方はアライグマの仲間です。とにかく、よ~く食べる。基本的には竹を食べていて、野生では時々、鳥の卵なんかも捕って食べるんですね。
動物園にいるレッサーパンダは、イモやリンゴも大好きです。旭山では与えていませんが、中国からきた名残から、おかゆを与えている動物園も沢山あります。どんどん食べて、どんどん出す。食っちゃ出し、食っちゃ出ししている。しかも、竹のうんち、イモのうんち、リンゴのうんちと混ざらないで出てくる」

旭山動物園獣医としての坂東元(ばんどう・げん)、通称ゲンちゃんが「いのち」の大切さを伝えるために著作した『動物と向きあって生きる』からの引用です。「パンダの5つの?」の回答にします。

「レッサーパンダは、前足でものを挟んで食べるが、右きき、左ききがはっきりしている。
手を器用に使うと必然的に右きき、左ききのパンダが出てくる、ともありますね」

パンダはエサを手で持って食べるの?

「ボケを封じる効果があります。その答えは私に任せて」

「パンダの前足(手)には5本の指と向かい合うようにして、第6の指となる突起が掌球にあります。この指状の突起がパンダの指と呼ばれていますが、それは指ではない。手首の骨の一部が変化したもので、猿が手で物を掴むみたいに、竹の茎などを上手に掴んで食べることが出来ます。これは、5つの問いを解説した看板からの受け売りですが、簡潔でわかりやすいですね」

「なァ~るほど。世上に氾濫している情報を整理し、それを記憶に留め維持する力、それを対外に向けて発信する努力を怠らないこと。これが、観音さまのボケを封じるツボになっている」

「お褒めに預かり、有難う。レッサーパンダの大きさは、キツネ、タヌキと同じくらいですが、警戒心は彼らのように強くない。
こんなにほのぼのとした生き物がどうして野生で生きていけるのか、不思議なくらいだ。中国の自然は、懐が深いのだと思う。レッサーパンダは、中国の山深いところに棲んでいるが、あまり天敵もいなくて、一見のろまな彼らがのんびり生きていけるだけのおおらかな自然があるのだろう、とゲンさんの著書にありますよ」

「彼らを檻越しに見るケージ形式ではなく、既存のオリは撤去して堀を作る。幅2m、深さ1.5mの堀で隔てたモート形式にすれば、跳躍力のない彼らと見学者が間近で対面できる。レッサーパンダの吊り橋を作って、樹上を好むレッサーパンダの行動展示を実現させたのですが・・・」

吊り橋が完成してからゲンさんとジョッパリ合戦を続けているリンリンのことは、前回紹介したので省きます。

「元気印さん、家庭菜園の畑作りで汗を流し、それが終わってシャワーを浴びてから生ビールで喉を潤し息抜きをする快感を学習しています。野菜作りを続けるエネルギーは、その学習効果によるところが強いですね。
洗濯が大変だから家庭菜園は止めてと、山の神さんに苦言を呈された方が、畑の土作りで汗と土まみれになった作業服を洗濯機に放り込むのと、リンリンがゲンさんに怯むことなく威嚇攻撃をする動機は、同じでしょう。異論がありますか?」

ニャンニャンの目線の先にあるモールでは、ゲンさんとリンリンがジョッパリ合戦を繰り広げているのでは・・・。

「自分の腹を痛めたリンリンのど根性をちゃんと分かっているから、ジョッパリ合戦の成り行きを踊り場から見据えていても、息子が妥協しないことを、彼女は信じていますよ」

こういい残して、ニャンニャンの母性愛の深さに胸を打たれた観音さまは、北の空へ向かって飛び去ります。
キングペンギンの散歩が始まり、雪山を走ったり、腹ばいになって雪の上を滑るトボガンをするジェンツーペンギンの姿を楽しめる旭山に行きたくなったのです。

何はともあれ、踊り場にいたのはニャンニャンだったのか。
そして、踊り場から何を見下ろしていたのかを、観音さまは探りたくなった。
今頃は、リンリン一家との団欒に花を咲かせている筈です。




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