ブログで紹介しましたが、5月9日(土)17時半からのTBS報道特集というで失語症が特集されました。
そこでは、脳血管障害や交通事故により脳にダメージを受けて、失語症を発症した方が懸命に生活や復職をしている様子が紹介されていました。
私は普段から失語症の方とお会いする機会が多いですが、番組を見ていてまだまだ認知されてないと感じました。少しでも認知が広がり失語症の方が生活しやすくなるようにするのも言語聴覚士の仕事と改めて感じました。
【失語症とは】
大脳(たいていの人は左脳)には、言葉を受け持っている「言語領域」という部分があります。失語症は、脳梗塞や脳出血など脳卒中や、けがなどによって、この「言語領域」が傷ついたため、言葉がうまく使えなくなる状態をいいます。
つまり、失語症になると、「話す」ことだけでなく、「聞く」「読む」「書く」ことも難しくなるのです。しかし、脳(左脳)の傷ついた場所の違いによって、「聞く」「話す」「読む」「書く」の障害の重なり方や程度は異なります。
簡単に説明するとこのようになりますが、実感がわかないと思います。テレビでもありましたが、感覚的に言うと『突然、言葉が通じない外国へ放り出された』感覚と言われています。この事を知ってるだけでも失語症の方とのコミュニケーションを取る方法が少し考えることができます。
・短く、ゆっくり話す
・言語だけでなく、ジェスチャーや描画も交えると理解が進む
・○✖️で返答できる質問をする
・人格や認知機能は保たれている
など。
もし、周囲に失語症の方がおられたら参考にして下さい。