言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

新型コロナウイルスと戦争

2020-05-14 06:15:00 | 日記
私が担当させていただいているご利用者の約半数が戦争経験者です。
昨日、84歳の女性と訓練をしていました。今の時期、必然と話題は新型コロナウイルスの話になります。
私「怖いですね」
女性「そうやね。」
私「見えないから、恐怖も増大するんですかね」
女性「どうやろ。」
私「自分が生きている間にこのような怖い経験をするとは思いませんでしたよ」
女性「そうやね。私は戦争を経験してるからね」
私「‥‥‥」

ここから戦争の話をして下さいました。
食べる物がなく、芋のツルを食べた話。
空襲にあい、家族と逸れた話。
焼夷弾で沢山の人が亡くなった話。

新型コロナウイルスと比べてても何も意味ない事ですが、経験の壮絶さとしては戦争の方が、はるかに大きいです。
しかも、戦争は100%人為的な物です。
今、国の対応に様々な議論がなされています。正直、私も頼りなく感じる時もあります。しかし、頼りなくても間違いでも国民にプラスの方向を向いて国は対応はしようとしている。きっとそうであると願いたいです。
戦争は国の為に国民を犠牲にした側面も大きかったと思います。

今年で戦争が終わり75年になります。
今までこの女性を含む多くの先輩方が大きな試練を乗り越えて、ここまで豊な日本にしていただいた事に心底感謝の念が生まれました。
また、これからの未来の為に今の危機を、皆んなで協力して危機の乗り越え方の見本となるように乗り換え、経済的復興も目指したいですね。