言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

リハビリテーション

2020-05-15 06:35:00 | 日記
昨日、事務所に1本の電話がありました。
新型コロナの感染を危惧して訓練をお休みされていた方のご家族からでした。
感染拡大も少し落ち着いたから訓練を再開して欲しいという連絡でした。
私は毎週、お手紙と自主訓練をお渡しはしていたのですが(ポストイン)困らずにできていたのか心配だったので、利用再開の連絡があり嬉しく思いました。
同時に、その方は基礎疾患方あり、感染すると命の危険があるので身の引き締まる思いもありました。

リハビリはほとんどの場合、短期的には行わなくても命に別状はありません。時に言語訓練は。
それなのに感染リスクは下がっているとはいえ訓練再開していただけることに感謝です。絶対、少しでもお役に立ちたいとメラメラと燃えます。

私はリハビリは自分らしく生きることを取り戻すための手段だと考えています。手段なので、やらなくて自分らしく生活できるならやらない方が良いと思います。
時間には限りがありますから。

時々、リハビリ(動ける方で受容的なリハビリ)が生きがいになってる方がおられます。手段が目的になってしまっているので、そうなる前はどのような目標、目的があったのか、そうなる前にリハビリ提供側ができる事がなかったのかと考えます。

『自分らしく生きる』は病気のあるなしに関係なく難しいと私は思います。
病気になりリハビリが始まったとたん、「〇〇さんのやりたい事は何ですか?」と聞かれても面食らってしまいます。

何でもない普段の生活が遅れる事がどんなに幸せで、病気によりそれができなくなる不安や失望は想像を絶っします。

何でもない普段の生活が送れるように、自分らしく生きることってどういう事かと考える心の余裕ができるようにお手伝いするのが私の仕事かなと思います。