言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

死と隣り合わせと隣り合わせ

2020-10-24 08:00:00 | 日記
昨日、新規の方の訓練に伺いました。

その方がこう言いました。

「もうええ歳やけど、まだ生きたいんや。死ぬ確率が下がるって医者に言われたら、何でもやるわ。俺も人間やったわ」


今、私が関わっている方々は

心不全、脳血管障害、脳腫瘍、呼吸器疾患など、

いつお亡くなりになられてもおかしくない方がたくさんいます。

リハビリが目指すところは

“全人間的復権” です。

つまり心身が良くなる事や

趣味や仕事復帰するなど限定的なところではありません。

死が近づいている方こそ、“全人間的復権”の考えが大切だと最近よく思います。

その方らしく最期を迎える。

人間的に最期を迎える。

私には何ができるか。

また、自分の最期をどう迎えたいか考えるのも必要かもしれません。