特別展「きもの KIMONO」を前回、紹介しました。
一方、トーハク本館の展示”日本美術の流れ”のなかにも連携するかのように”歌舞伎衣装”が展示されていました。
きもの展のキュレーターでもある小山弓弦葉(おやま ゆづるは)さんの解説です。
この解説を読んで、以前から感じていた能・歌舞伎コーナでの疑問点が解消されました。
”江島・生島事件”がきっかけで、武家の女性が歌舞伎を鑑賞できなくなり、女役者=お狂言師を大奥の舞台に呼んで
芝居をさせた”
・・・なるほど、そーだったんだ。 大奥にお女役者を呼んで歌舞伎を見るなんて、金もかかるだろうし、芝居の
スケールも小さくなるだろうし、馬鹿なことするなー?と思っていたのですが、止むを得なかったのですね。
閉じられた世界の大奥では、歌舞伎という花形娯楽が、お金に換えられない魅力だったんだ。
うーん、なんと豪快で、目立つ衣装!
※このキャプションは撮り忘れていて、ひとつ前の羽織の写真の隅っこに写っていたものを拡大しているので見づらくて
申し訳ありません。
大奥にしろ歌舞伎にしろ、庶民からみれば非日常の世界、そこで着られる”きもの”は突き抜けた感性で
デザインされている・・・と、この能・歌舞伎のコーナを観るたびに思います。
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