4月28日(火)の朝、ホテルから南山方向を撮りました。 6時15分
さて朝食は、7,8分ほど歩いて、ロイヤルホテルの前の神仙ソルロンタン。 24時間営業の店で、日本人のお客も多い。
キムチリゾットという感じですが、キムチ、特にカクテキの酸っぱ辛さが絶妙。 朝食としては食欲が進みます。
今日の見学は、国立現代美術館 ソウル館。
昨日行った国立民俗博物館の道路向かいです。 昨日は、地下鉄安国駅から、大通り沿いに行ったのですが、
途中、雰囲気の良さそうな小路があったのでそちらを通ることにしました。 地図に赤線をひいた道です。
女子高が両脇にあって、古びた石壁と並木に風情を感じます。
もう少し歩くと、小洒落た店や、クラシックな店などがあり、ギャラリーも多い。
左へ曲がると、国立現代美術館の北側の入口。 10時開館で、現在時刻は9時40分。 近辺を歩くことに。
大通りを北に上がっていくと、嘆きのピエタ風の彫刻が屋上に!
アート関係の建物が続いているようです。
ここにも
10時近くなったので戻ってきました。 国立現代美術館の敷地には以前、国軍機務司令部(キムサ、前身は国軍保安司令部)があったところ。 そういえば
米田知子さんの写真展でも採りあげられていて、ブログで紹介しました、米田知子さんのアーティストトークに、現代美術館の由来が述べられています。
米田知子さんのアーティストトークを再掲
タイトルの《Kimusa》は、シンプルにその場所の名前で、韓国国軍機務司令部だった所です。
1910年代、そこには李氏朝鮮の官庁がありました。写っている建物は1930年代、日本の植民地時代に
官立病院として建てられたもので、韓国にはもうあまり残っていないといわれるモダニズム建築の1つです。
これが戦後は韓国の軍事病院として使われ、1970年代には国軍機務司令部になりました。今から2年後の
2012年には、国立の現代美術館になるそうです
この建物が、旧キムサです。
そんな歴史の因縁の場所に建つ現代美術館、この写真には写っていませんが、若い人が大勢、開館を待っていました。
入場料は4,000ウォン、日本円で400円くらい。 1階の展示室1は撮影禁止
地下1階に展示室が集中し、展示室3以降は、撮影OKでした。
写真かなと思ったら、絵でした。 キャプション撮り忘れです。
表情とか面白い。
迫力があります。
この展示室も異様といえば異様ですが、面白い。
不気味ではあるけれど、迫力は感じます。
人間、動物標本の屋台。 うーん でも面白い。
なんじゃこれ! 昨日、東大門でみたケーブルが絡み合った電柱が蘇ったようなこの作品。
部分を見ると、細部のディテールもしっかりとつくられている。
この作品も、最初に見たときは、展開絵本だな・・・と思いましたが
細かく見ると、透かしのように像が浮かんでいる。 不思議な感じ。 キャプションにDijitalfilm 3D-collage と書かれてあり納得。
通路の光景も絵になります。
ソウルボックスと名付けられた展示室。 国立現代美術館のWebサイトから引用します。
<韓進海運ボックスプロジェクト>は、国立現代美術館の象徴的な空間であるソウルボックスで現代美術の実験性と未来のビジョンを提示する作品を展示する長期プロジェクトである。 昨年のソ・ドホに続き、国立現代美術館は<韓進海運ボックスプロジェクト>の二番目の作家として、国際的な作家レアンドロ・エルリッヒ(1973~)を選定した。
レアンドロ・エルリッヒ(1973-)の作品 <対蹠点の港 Port of Reflections>
波止場に浮かぶボートを下から眺めた風景。 こうして見学者が見上げる光景も一つの絵になります。
いろんな観客。
あ然とするほどの色彩
地下1階ですが、外光が入って地下という感じがしません。
と思ったらまともに地下。 展示≪ロボットエッセイ≫
左端の人の足ロボットは、蹴りのように動きます。 以前、ハービー・ハンコックの「ロックイット」のミュージックビデオで見たものを思い出しました。
これは作品ではありません。 ポールの設備を修理している光景です。
ここでも子供達の学習ツアー。
レアンドロ・エルリッヒ(1973-)の作品 を1階から見た光景。
窓の奥に見える光景は、朝鮮王朝時の建物を復元したものとか。
ソウルボックスと玄関をつなぐロビーを行く子供達。中央の女性二人は美術館の学芸員と見受けました。 子供達の教育ガイドの役目。
楽しめました。 さらに驚くのは、現代美術館はここソウル館を含め、四つの施設があることです。 以下、公式Webサイトから
建築、デザイン、工芸などの幅広い視覚芸術ジャンルを扱い、自然の中での安らぎをお届けする果川館、
歴史の息づかいの中で国内外の近代美術が鑑賞できる徳寿宮館、
同時代の美術をご案内する都心のソウル館、
収蔵機能が一層強化された清州館・・・2017年完成予定
次の機会には、全部、見て回りたい。
なお、調べると、美術銀行という事業組織をつくり、美術作品の購入や貸し出し、展示活動による国内美術市場の活性化と美術文化の大衆化、
文化享受権の伸張を目的に設立されています。
韓国は、アートも経済と同じように、世界戦略として拡大・振興を図っています。 唸りますね。
子供達の学習ツアーが多いのも、その一環でしょう。
さて、堪能した後の帰途、来た道を戻ります。 11時20分頃。
なお、途中で若い女子高生ぐらいの二人が挨拶しました。 揃いのジャケットをきていて、外人観光客などへのボランティアガイドをしているようです。
いいですね。
女子高生たちは、半ドンなのかな。
地下鉄安国駅付近のバス停のスナップで最後にします。
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