光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館 浮世絵 月岡芳年  風俗三十二相

2011年12月15日 | アート 浮世絵・版画

幕末から明治前期の浮世絵師である月岡 芳年、歌川国芳門下で、国芳の雰囲気が感じられます。
私にとっては初めて聞く名前で、作品を見るのも初めてでした。
「風俗三十二相」は、さまざまな女性の風俗を描いたもので、官能的な匂いも感じられます。 
それぞれの絵の題は「○○そう」といった副題が付けられています。
下の絵は
うるさそう   寛政年間 処女の風俗



いたそう  寛政年間 女郎の風俗  恋人の名前を刺青する光景です。


ひんがよささう 享和年間 官女之風俗



つめたさう 文化年間 めかけの風俗


しなやかさう 天保年間 傾城之風俗


おもたそう  天保年間 深川かるこの風俗


みたそう 天保年間 御小姓の風俗   御小姓:大奥で世話係をした旗本の娘。
この作品は、構図や色遣いなど、優れていると思いました。


かゆそう  嘉永年間 かこい者の風俗 


 かいたそう  嘉永年間 おかみさんの風俗


 おきがつきそう  明治年間 西京仲居の風俗


 くらそう  明治年間  細君の風俗



 はずかしそう  明治年間 むすめの風俗


芳年の本作品を、最初見たとき、少し低俗な絵かな?と思ったのですが、細部にも手を抜かず美しく仕上げており、価値ある作品だと思いました

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