3月2日(日)小雨降る寒い中、「絶対のメチエー名作の条件」を鑑賞しました。
銅版画を中心とし、一部写真なども交えた50点ほどの展示、
西洋画や、浮世絵などの木版画とも違う、独特のマチエール、静謐感に魅了されました。
リーフレット表紙の画像を切り取って表示します。
リーフレットの裏
濱口陽三は、ヤマサ醤油10代目社長の濱口儀兵衛の3男として、1909年に生まれ
パリなどもっぱら海外で美術創作活動に打ち込んできた。 カラーメゾチントという版画
技法を追求してきた方です。(本展を観るまで知らなかったのですが)
<アスパラガス>という作品。 実物の質感は、表現が難しいのですが、時間が
止まり、深い闇に吸い込まれるような感じになります。
<ビンとレモンと赤い壁> じーっと見つめる・・・心を満たす何かがあります。
名作ぞろいですが、私が特に気に入ったのは フリードリヒ・メクセペル
作品名<四つの玉> 1968
マチエールの素晴らしさは、言葉では表現できません。
もともと本の挿絵で出発した銅版画、紙とインクの織りなす微小な線と濃淡の美の世界は、絵画
とは違う、美の秘密を持っています。
会場内は一切撮影ができなかったのですが、入口のカフェコーナで撮ってみました。
濱口陽三が使った版画用具やプレス機なども展示してあり、小さいながらも楽しめる展示会でした。
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