光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

久し振りの東京国立博物館 埴輪、石人、土偶

2021年03月29日 | アート 古代

久し振りの東京国立博物館(2021.3.12見学)で、少し変わったなーと思ったのは、この写真のような

映像表示が増えたことです。  これは国芳の有名な浮世絵ですが、外国人が見ると、びっくりする

ような内容ですよね。 入口でド肝を抜く作戦か。

(本館2階 日本美術の流れ  入口で)

 

 

上の写真の壁の裏が、 日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳コーナ

 

上の写真では見えませんが、手前、左側に展示されている《埴輪 猿》が素晴らしい!

 

 

子猿が失われているのが本当に残念。

横顔も撮ってみました。 ン? マスカラを着けているみたいだ、カワイイ。 

 

 

 

次は、平成館1階 日本の考古展示から。

考古展示室の導入部で展示されているのは《埴輪 盛装女子》

教科書にも載ってたし、切手にもなった有名な埴輪。

  

 

 

顔をアップ。 今の皇族が被るような、洒落た帽子を被っているなー・・と思ったのですが

 

 

 

帽子と思ったのは、鉢巻と竪櫛だった!  そして島田髷!? 江戸時代の女性の髪形では・・・との疑問で調べてみると

 

 

 

 ↓写真は、後ろ姿で、これはWebから引用させていただきました。

 

ウィキペディアから島田髷の一部引用

”古墳時代の女性埴輪にも見られ、便宜上この「古墳島田」も島田髷に分類することがある。ただしこれは根が極端に低く
(と言うよりは当時は髷の根という概念自体なかったと思われる)折り返し部分を扇のように広げるもので一般的な島田
とはまったく異系のものである。
本格的な「島田髷」の登場はそれから千年近くあとの江戸時代初期を待つ。島田髷の原型は「若衆髷」(未成年男子の髪
型)で、子供の髷から男髷への過渡期にある男性の髷であるから前髪を残して月代を狭く剃り、髷は水平で太いものであ
った。その髪型を遊女が取り入れ女性向けに改良して結ったものが「島田髷」の出発点で今で言う所の元禄島田である。”

 

 

次も埴輪の女子です。 こちらは頭部が失われたのかな?

 
《埴輪 両手を挙げる女子》   島根県松江市 岩屋後古墳出土  古墳時代・6世紀

 

前の盛装女子もそうでしたが、表情にえもいわれぬものを感じます。 アップで。

 

 

 

《石人》

バックが暗いので、浮かび上がって迫力があります、威嚇しているか、恨みのこもった表情に見えます。

形は靱(うつぼ/矢を入れるための筒)とか。 上部には、美豆良【みずら】を結った顔。

石人が発掘された岩戸山古墳は、ヤマト王権に反抗した筑紫君磐井の古墳とする説が有力で、磐井は朝鮮

半島の新羅と交流があった。

  

 

 

《土偶》

京都国立博物館で開催された国宝展(2017年)で、国宝の土偶3点を見て、さすがと思いましたが

この土偶も、表情などに迫力があります。

北海道出土の土偶は、あまり見ないです。

 

 

以上、古代の埴輪や土偶を紹介しました。 シンプルでいて力強く、表情に訴えかけるものがあり

私は好きなんです。


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2 コメント

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素朴な表情 (越後美人)
2021-03-31 15:24:02
冒頭の映像は迫力がありますね~♪
表現がダイナミックで見ていて気分が良いです。
巨大な魚が、映像で更にビックに見えるわけですね。

埴輪は素朴な表情がよいですね。
サルのお母さんも優しさが感じられます。
子ザルが欠落して残念でした。
どんな子ザルだったのか、見てみたいですね。

若い頃に、友達に「埴輪が好きだ」って話していたら、
お土産に買って来てくれました♪
言ってみるものものですね(^_-)-☆
返信する
越後美人さんへ (te-reo)
2021-03-31 17:19:14
冒頭の国芳の錦絵「讃岐院眷属をして為朝をすく
う図」は怪魚(鰐鮫)や鳥天狗たちが異様で、確
かに大きな映像で大迫力でした。 映像は十秒ぐ
らいで、次の作品に切り替えられましたが、撮っ
たのはこれだけでした。ちなみに、原作品は、香
川県立ミュージアムにあって、私も見たことがな
いのです。

埴輪は素朴で力強さを感じさせてくれますよね。
子猿は仕方ないので、想像して楽しんでいます。

土産物、ラッキーでしたね。 埴輪の土産物って
あまり聞かないので、友達も、懸命に探したのかな? ( `^ω^)=3 
返信する

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