光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家 1955年 

2013年03月13日 | アート 写真

2月26日に行った「二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家 1955年」を紹介します。

昨日、その二川氏が3月5日に亡くなったとの報道記事をみて、素晴らしい展示の紹介を

是非しなくてはと思いました。

写真が撮れなかったので、下に他のサイトから引用させていただいたものを2点掲載しま

すが、全体概要は公式サイトの「見どころ」や「動画」でつかめると思います。 特に動画

はおすすめです。

公式サイト http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130112/index.html       

 

私は、この展示会を、かなりの時間をかけて鑑賞しました。  それだけの内容があった

からです。

展示会場の出口では、二川氏へのインタビューなどを紹介している映像コーナがあり

当時、二川氏が撮影するのに、民家の所有者が撮影をなかなか許可してくれなかった

と述べていました。  民家に住んでいる人の感覚では、民家をキタナイと思っており

写真に撮られることを拒否したようです。

私の住む立川市にも古民家があり見学用に開放されていて、美しさを感じます。

しかし、市の図書館で昔の民家の写真を見たとき、雑然としておかれた家具や生活用具

衣類など、現実の生活の場としての民家は、古い、キタナイ、暗いといった面が強く感じ

られました。  所有者の気持ちはよくわかります。  立川市の古民家の元所有者も

地元の情報誌に、昔の民家は寒さが厳しかったと述べていました。 

地方の文化を凝縮した民家も、利便性や快適性の点で、立ち行かなくなり、1970年代

にはほとんど消失してしまった。    それだけに、二川氏の写真記録は貴重で、かつ

アート感覚のある写真が見る者の心を打ちます。

会期は3月24日までです。  おすすめの展示会です。 

蔵王村民家の妻破風とニグラハフ

二川幸夫《蔵王村民家の妻破風とニグラハフ》1950年代   
©Photo:Yukio Futagawa

 

愛知県南宇和の外泊の瓦屋根

二川幸夫《愛知県南宇和の外泊の瓦屋根》1952‐1959年


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京国立博物館 春の庭園開放 | トップ | 江戸古町祭りのプロジェクシ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アート 写真」カテゴリの最新記事