2020年8月10日(月)、半年振りに都心に出て、東京国立博物館(略称トーハク)、東京芸大美術館で美を楽しみました。
今日は、その中から、刀剣で国宝「大包平」を紹介します。
「大包平」はこのブログでも数多く取り上げていますが、今回は作品の設置環境が素晴らしくて、見やすい写真が撮れました。
まず、トーハク本館1階の刀剣コーナのトップに単独の展示ブースが与えられていて
黒の背景に白布、そこに凛として収まる「大包平」・・・写真の通りです。
コロナがなければ、通常、大勢のお客で、写真撮影もままならないところ。・・・皮肉なことですが。
凛として、ダイナミックな力強さも感じます。
キャプションにあるとおり、現存する全ての日本刀中の最高傑作といわれ、「童子切安綱」と並び、日本刀の東西の両横綱と例えられる。
確かに大振りな太刀。
江戸時代、岡山藩主の池田家の家宝として代々伝わり、それ以前の経歴は不明。
この大きさの太刀になると、通常2kgを超えるのが普通だが、大包平は1.35kgと軽い。
これは重ねが薄いためで、逆に作刀技術の高さを証明するものとか。
(実戦で使ったらすぐ折れそう・・)
刃文などの素晴らしさを拡大画像で
いかがでしょうか、非の打ちどころがない名刀。・・・・ん? 刃文に小さな文字のようなものが(上の写真の中央より左側)
ブログ作成時に発見したのですが、下の写真はその部分を拡大したもの
文字のようにも見えますが、よくわかりません。 単なるキズでもなさそうだし。 ???
(「大包平」は、一点の疵(きず)もないといわれる名刀) 調べると2014.11に撮った写真にも写ってました。
さて、1階刀剣コーナには、この他に名物「厚藤四郎」など素晴らしい刀剣があり、追って紹介します。
展示は9月6日(日)までです。 2階にも国宝「上杉太刀」など充実していました。
そうなんですよ。 今、美術館などでは、Web予約での鑑賞が一般的で、入場者数が密を避ける形でコントロールされています。 おかげで鑑賞も、静かに、気持ちよくできるので、コロナ後でも、この方法でやってもらいたいぐらいです。
”大包平”は、トーハクで何回も見ているのですが、今回が一番、美しく見えました。800年以上の時を経て、この輝きを維持している!日本の美の一つの精緻だと思います。
他の国宝刀剣でも妖艶なほど美しいものがありますが、”大包平”は健康美の魅力を感じます。
越後美人さんもお病気、かなり回復されて、安心しています。 負担をかけてはいけないと思い、コメントを自粛していましたが、こうしてコメントをいただけると心も落ち着きます。
どうぞ、ご養生されて、チャームポイントの健康美をまた発揮されるようお祈りいたします。
そのお陰でゆっくり観られましたし、写真も思うところから撮れて良かったですね。
古備前包平、初めて見ました。
美しくて優雅に見えるのに迫力もありますね。
ところどころピカリと光っているのは、ちょっと鳥肌ものでした。
実物はもっとすごいのでしょうね。
この美しさで、平安時代に作られたものとは思えませんね。