国立近代美術館 工芸館の、「花咲く工芸」と題した企画も、5月6日までです。
素晴らしい作品が堪能できますので、是非、行かれることをお勧めします。
陶磁器の紹介を続けます。
十四代柿右衛門の作品。 「濁手 つつじ文鉢」
濁手(にごしで)のにごしとは、佐賀地方の方言で米の研ぎ汁のことをいい、研ぎ汁のような柔らかい乳白色をした生地の色をさします。
この濁手にぴったりと合うのが、柿右衛門の赤なのです。
十四代柿右衛門を中心とした製陶工房の作品です。
鍋島焼を今に伝える、今泉家十二代当主の作品。
13代当主は薄墨を得意としています。
北大路魯山人の作品.
篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家・・・多彩な顔を持つ天才気質の人だが、不遇な生い立ちがあり、屈折した人生を歩んでいる。
作品の色絵牡丹文鉢、一見はすがすがしい緑と白と赤の配色と配置が美しい。 しかし、赤い牡丹の花の描き方に、重さやドロドロしたものを感じます。
松井康成の練上作品。 以前にも練上げ技法の作品を紹介していますが、今回は玻璃光という技法で、練上げをダイヤモンド等で磨き上げ、光沢を出したものとのこと。
実物の美しさは格別でした。
普通の練上げ作品。 渋い配色と厚みのあるデザインがいい。
やはり、人間国宝の田村耕一の作品。 銅彩の茶色に味があります。 松井康成の師匠でもあったようです。
染付は淡い藍色ですが、上品です。
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