光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立近代美術館 本館(2013.3.23) 日本画 吉川霊華 安田靫彦 横山大観

2013年04月11日 | アート 日本画

日本画コーナの作品。  線描の手法の解説と、実作品による対比が面白い。

パッと見は、印象に残らない絵だったのですが、

 

 

下部の十二単を着た女性たちの繊細な線描に驚きました。  まさに春蚕吐絲描。

 

そして、安田靫彦の「日食」


国立美術館の公式サイトから引用

安田靫彦(1884−1978)
YASUDA,Yukihiko
日食
Solar Eclipse
1925(大正14)年

周の12代天子幽王は、まったく笑うことのない寵妃褒(ほう)じを喜ばせようと、むやみに戦いを知らせる狼煙(のろし)を上げて
その都度あわてふためく諸侯の様子を笑いものにした。ところがいざ本当に前后の父が攻めてくると、狼煙に応じて駆けつける
者は誰もなく、幽王は殺され褒は囚われ、宝物は失われてしまった。安田靫彦はこの『史記』の逸話から想をふくらませて、古代
中国で災いの前兆とされた日食を組み合わせ、おそれおののく王の思かさと不吉な未路を暗示する、色彩を厳しく抑えた格調高
い画面をつくり上げた。第12回院展出品作。

 

中央下部を、撮りなおしたものです。   柔らかく、しなやかな線描が効果を上げています。

 

横山大観の作品。  春蚕吐絲描とは違いますが、柔らかく、にじんだような線が、暮れゆく光景をうまく表現している。  

 


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