光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立近代美術館(2012.6.3) 写真

2012年07月16日 | アート 写真

東京国立近代美術館(2012年6月3日)の作品紹介もラスト。
最後は写真です。  
今年2月に亡くなられた石元康博の「シカゴ、シカゴ」
石元は米国サンフランシスコの生まれで、日本と何度か行き来しており、戦時中は、米国の日本人収容所にいた。
そして、シカゴのニューバウハウスで写真を学んだ。

思い出の地であるシカゴに再び戻って、撮ったのがこの写真。
凄く冷めた眼で、光景を切り取っている。

 

 

労働争議のプロパガンダをバックに、白人と黒人がすれ違う。 ・・・深く考える必要はない。

 

アメリカらしい商業広告と摩天楼、時刻は早朝の5時2分だろうか 街はもう動き出している。

 

この写真を見ると、昨年9月に見たレオ・ルビンファインの「傷ついた街」を思い起こしました。
写真に迫力があります。

 

 

面白い写真(といっても、ゆっくり動く動画ですが)がありました。
60秒の動画を15分に引き伸ばして、演技者5人のアクション・表情が超スローモーションで再生、その動きを3枚の写真に収めました。

 

最初に見たときの印象は、チベットかビルマの高地で赤い僧服の僧侶が、遊牧民に向かっていく・・・と全然、あっていない状況理解で、タイトルからすると、エクアドルで、赤い服の女性が、ロバや飼い主などのいる場所に歩いていく光景でした。  俯瞰撮影と緑が印象的でした。

 

もう一つ、企画展示で「写真の現在4 そのときの光、そのさきの風」が、2階で展示されていました。

中堅、若手の写真の今を伝えるものです。  撮影禁止だったので、Webサイトの案内から抜粋。


新井卓《2011年7月26日、飯舘村、放射性のヤマユリ》 2011年


有元伸也《ariphoto2006 vol.4 #05》
2006年
 

 


本山周平《静岡 興津 2003年8 月19 日[写真集『SM TABLOID BOX』
より]》2003年

 

 

村越としや《大きな石とオオカミ》 2011年

 

 

中村綾緒《pray》2011 年


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