世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第2章 中米編 「ニカラグアから世界へ!」EM環境保護ビジネス視察報告!】

2013-09-03 10:12:33 | 日記
2013年9月2日。

《環境問題に関心がある方は少なくないと思います。でも、本当にすべきことは何なのか、分からない方も多いのかなと思います。1つの実践例として、1つの可能性として、ニカラグアでの活動をご紹介させていただきます。》


以前僕のブログの中で、EM(「Effective Microorganisms」)(日本語で言うと「共存共栄する有用な微生物の集まり」の意)という微生物を活用して、コスタリカにて環境保護ビジネスを展開されている西川高鶴さんを紹介させていただきました。その西川さんのご紹介で、このたびニカラグアで同じくEMを活用してビジネスを展開されている、ラモン氏の仕事に同行させていただきました。

少しだけですが、ニカラグアでの活動を紹介させていただきます。ニカラグアという決して経済的には裕福ではない国で、環境のことを真剣に考え、そこからビジネスを展開している人間がいます。そのことを少しでも日本に知らせることができればと思い、ほんのわずかですが、活動を紹介致します。

EMや西川さんの活動の詳細は、ぜひこちらをご参照下さい。

http://www.emro.co.jp
http://www.ecopure.info/special/2009/001/index.html
http://www.ecopure.info/special/2009/001/report02.html
http://www.ecopure.info/special/2009/001/report03.html


主人公は、こちらのラモン氏です。ニカラグア生まれのニカラグア育ち、EMのことは、コスタリカで勉強しているときに知ったそうです。



《ニカラグア・ラモン氏のEM活動NO,1 ティスカパ湖の浄化活動》

ニカラグアの首都・マナグア。その中心にティスカパ湖という小さな湖があります。ラモン氏はEMを活用して、このティスカパ湖の浄化活動を行っています。これがそのティスカパ湖です。


写真でみるととっても綺麗ですよね?でもラモン氏が活動を始める前は、この水は黒かったそうです。EMを定期的に湖に供給することで、環境に負荷をかけることなく、水の浄化ができるんですね。

このボートで湖を巡り、EMを散布します。


今では生き物も豊富にいるそうですよ!


「ティスカパ湖だけでなく、もっと色々な場所の水を綺麗にしていきたい」と、力強く語ってくれました!


《ニカラグア・ラモン氏のEM活動NO,2 牛革精製工場浄化活動》

僕もまったくもって無知だったのですが、革製品を作るってたくさんの汚染物質や悪臭が発生するんですね。それをEMの力を活用して、ラモン氏は少しでも抑えようと尽力しています。

これがその牛革精製工場です。


ここには大量の牛の皮が運ばれてくるのですが、その皮にはどうしても脂肪が残っているんですね。


それを剥がす際に、大量の汚染水や、使い道のない脂肪の塊が出てきてしまうんです。まずは機械で大雑把に脂肪を取り除きます。取り除かれた脂肪は、下にドロドロと落ちていきます。


これ、全部取り除かれた脂肪なんです!すごいですよね、さすがにギョッとしました!


さて、この脂肪の塊、どうすると思いますか?今までは単に廃棄物として捨てていたそうです。つまりただのゴミだったんですね。ラモン氏は、これを有機肥料としても利用としているのです。この余った脂肪にEMを散布することで悪臭を減らし、効率的に肥料に変えることができるそうです!

そして精製過程では大量の水が使われるのですが、ここでもEMが活躍しています!また、工場全体に定期的にEMを散布することで、劇的に悪臭が減ったそうです!

EMを使用する前に長期休暇を取っていた職員がいました。その職員が長期休暇を終えて工場に帰ってきたら、劇的に悪臭が減っていたことに驚いたそうです!素晴らしい!


《ニカラグア・ラモン氏のEM活動NO,3 牛の糞からの再生たい肥作成活動》

昔は人間の糞尿も有効な肥料として活用していましたよね。しかし今は、単に廃棄物として処理しているのが現状です。人間だけでなく、家畜の糞尿もどのように処理するのかというのは世界中の課題でもあります。

そこでEMの力を活用して、牛の糞尿を再生たい肥として生まれ変わらせているのがラモン氏です。

ここがその工場です。


ここには牛がたくさん・・・!この牛たちはみんなお肉になるんですね・・・。


まずはこの機械で、牛の糞を水分とその他に分離します。


水は別に貯められますが、牛の糞からの水ですので、浄化して放流すれば環境には問題ないそうです。

水分を取られた糞の山。ここでEMが活躍します。EMを散布することで、悪臭を抑え、効果的にたい肥に再生することができます。


さらには肉にするために殺された牛の胃の中に残っている大量の草も、たい肥として再生利用することが進められています。牛には4つの胃がありますが、2つ目の胃の中の草はたい肥として活用できるそうなのです。


僕も実際に牛の糞からのたい肥を触らせてもらいました。臭いも嗅いだのですが、ほとんどないんですよ!本当についさっきまで糞だったなんで、信じられません。


「この再生たい肥も徐々に認められつつある。もっと広げていきたい」と、ラモン氏は語ってくれました。


コスタリカで西川さんにお会いできたのもホント運い偶然の出来事でした。しかしその偶然が、本当に大きなインパクトを僕に与えてくれました。さらにコスタリカだけでなく、ニカラグアの活動まで視察することができ・・・本当に全てに感謝です。

EMというものについて、僕はまったくと言っていいほど何も知りませんでした。しかしそのプロセルはシンプルで、かつ非常に効果的です。そもそも地球と生物の関係なんてシンプルなもので、人間が勝手に色々やり過ぎて複雑にしてるんですよね。

人間の活動が地球に悪影響を与えているのは事実でしょうが、人間の存在そのものは大自然の一部だと僕は思っています。だから、僕たちはみんなで知恵を絞り、共に学び、行動すれば、必ずやこの地球で生き続けることができると僕は信じています。

遥かなるニカラグアの地で、本気で人生をかけて世界の環境を変えようとしている男がいます。僕たちはその姿勢から、たくさんのことを学べると思います。少なくとも僕は大いにインパクトを受けました。このインパクトをインパクトだけで終わらせてしまうのか?それとも行動に移すのか?それは、これからの僕の情熱と行動力にかかっています。

コスタリカとニカラグア・・・。日本ではほとんど知られていないこれらの国で、僕は最高の出会いと学びを得ました。神様がいるのかどうか僕には分かりませんが、このようなご縁を与えていただいたことに本当に感謝申し上げます。あとはこの学びを、行動に移していきます。押忍!


2013年9月2日。エルサルバドルの首都サンサルバドルの、国際バスのターミナルにて。