2013年9月24日。
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《旅をしていると、色々な人に出会う。本当に色々な人に。メキシコのマサトランという街から乗ったフェリーの中で、僕はとってもスゴくて面白い日本人に出会った。その人の名前は「遠藤明郎」さん。なんと!元プロのスノーボーダーだったのだ!それはすごい!その遠藤さんは、なぜ今こうして旅をしているのか?ちょっとだけインタビューをさせていただきました!》
このフェリーには、日本人はおろかアジア人は僕たち2人しか乗っていなかった。前日も夜行バス移動でちょっと眠くなっていた僕は、外の景色を見ながらボ~ッとしていた(笑)。そこに遠藤さんが話し掛けてくれたのだ。「Do you speak Japanese?」と!そこから、遠藤さんとの会話が始まったのだ!
Q:遠藤さんは、どうして旅に出たのですか?
A:僕はずっとスノーボードのプロ活動をしていたんだけど、同時にサーフィンもやっていたんだよね。でもどうしてもボードに時間を取られて、サーフィンはなかなかあっちこっちに行けなかった。今回、ちょっと色々なことが片付いてタイミングが出来たから、思い切って「世界中の良い波に乗ってやろう!」と、日本を飛び出したんだ。
Q:え?プロのボーダーだったんですか?すげぇ!僕も昔スキーの選手活動していた時があったんです。こんなところで雪山が繋がるとは・・・!では、色々とスポンサーもついていたんですか?
A:もちろん!雑誌にもたくさん載せてもらったよ!でも僕は、あくまでインストラクションとガイドで自分を売りたかったから、お客さんとの接点を大事にしていたんだ。
Q:それは素晴らしい!今回の旅の日程を教えて下さい!
A:まずは南米のペルーに入り、次にコスタリカ、メキシコ、カリフォルニア、そして最後にハワイに行くって流れだよ。
Q:いいですね!世界の波に乗りまくりだ!(笑)こういった形での旅は初めてとのことでしたが、南米や中米に来て、どのようなことを感じていますか?
A:「ハポネス」(日本人)と言って、嫌な顔をされることが全然ないのはすごいよね。よく「チノ、チノ」って言われるけど、日本人だと分かると対応や態度が変わったりすることもあるし。これはすごいことだと思う。
あと単純に、こうして言葉すら通じない中で生きていくってのは大事だと思う。あるおばちゃんが英語も何もできないのに世界一周したという本を読んだんだけど、本気の心があれば気持ちは伝わるって書いてあった(笑)。絵で描いたっていいしジェスチャーで伝えたっていいし、気持ちの伝え方は色々あるよね。
それとね、こっちの人はデカいな!(笑)やっぱり食事なんだろうね。3食食べたら全部飲むのはコーラだし。日本食の素晴らしさを感じるよね。
あとね、イグアナが多い!(笑)
Q:イグアナ!確かにいっぱいいますね!(笑)ちなみに中南米に来て、ビックリするような大きな出来事はありましたか?
A:ペルーでのことなんだけど、まず最初にいきなり死体を見たんだよね。トラックに轢かれていて、簡単な布をかけられていたんだけど、ちょっと死体は大変なことになっているようだった。周りには人がたくさんいて何やら騒いでいたんだけど、死体には見向きもしていなかった。詳しい事情は分からないけど、何だかショックだったな。轢かれてしまった人は、物売りの人かもしれないよね。信号で車が止まるたびにペルーではものを売りに来る人がいるけど、車が走っててもガンガン道路に出てくるもんね。あれじゃ事故にも遭うよな・・・。
あと、障がい者の方の物売りの多さには驚いた。一番ショックだったのは、片手と両足がない人が車椅子に乗って移動して、物乞いをしているんだよね。日本じゃそういうシーンは絶対に見かけないし、やっぱり福祉がまだまだなんだな・・・と、色々考えてしまったよ。
Q:物売りも障がい者の物乞いも、本当にショックですよね・・・。世界の不条理を感じますよね。これからも気を付けて旅を続けて下さい!
A:ありがとう!僕の地元は北海道だから、ぜひ遊びに来てね!
とっても気さくでユニークで心広くて、本当に面白い方だった。人生経験も豊富で、笑い話のように色々お話をしてくださるのだが、その1つ1つが深くて心に沁みるものだった。
他にもとっても面白い遠藤さんの人生遍歴を聞かせていただいたのだが、僕が一番感じたことは・・・
「こうやって楽しく生きるのが人生だよな!」ということ。
「楽しく生きる」ということは、「我がままに生きる」ことではない。自分が楽しいから、周りを幸せにできる。自分が楽しくないことをやっていても、絶対に周りに幸せを振り撒くことはできない。
「良いことしなくちゃ」「何かやらなくちゃ」と、追いつめられるように何かをしたって、それはただの偽善だ。だったら、やりたいことをやればいい。どんなことをやったって、必ず世の中の為になっている。そこに己のハッピーがなければ、その行為はただの偽善だ。そんな心持での「良いこと」なんて、周りには伝わらない。
僕は遠藤さんから、とっても大きな元気をいただいた。あのフェリーの中で話し掛けていただいたことに、本当に感謝している。
遠藤さん、気を付けて世界の波に乗りまくって下さい!日本に帰ったら北海道に遊びに行きます!!!
2013年9月24日。綺麗な星空の広がる、ラパスの安宿の中庭にて。
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《旅をしていると、色々な人に出会う。本当に色々な人に。メキシコのマサトランという街から乗ったフェリーの中で、僕はとってもスゴくて面白い日本人に出会った。その人の名前は「遠藤明郎」さん。なんと!元プロのスノーボーダーだったのだ!それはすごい!その遠藤さんは、なぜ今こうして旅をしているのか?ちょっとだけインタビューをさせていただきました!》
このフェリーには、日本人はおろかアジア人は僕たち2人しか乗っていなかった。前日も夜行バス移動でちょっと眠くなっていた僕は、外の景色を見ながらボ~ッとしていた(笑)。そこに遠藤さんが話し掛けてくれたのだ。「Do you speak Japanese?」と!そこから、遠藤さんとの会話が始まったのだ!
Q:遠藤さんは、どうして旅に出たのですか?
A:僕はずっとスノーボードのプロ活動をしていたんだけど、同時にサーフィンもやっていたんだよね。でもどうしてもボードに時間を取られて、サーフィンはなかなかあっちこっちに行けなかった。今回、ちょっと色々なことが片付いてタイミングが出来たから、思い切って「世界中の良い波に乗ってやろう!」と、日本を飛び出したんだ。
Q:え?プロのボーダーだったんですか?すげぇ!僕も昔スキーの選手活動していた時があったんです。こんなところで雪山が繋がるとは・・・!では、色々とスポンサーもついていたんですか?
A:もちろん!雑誌にもたくさん載せてもらったよ!でも僕は、あくまでインストラクションとガイドで自分を売りたかったから、お客さんとの接点を大事にしていたんだ。
Q:それは素晴らしい!今回の旅の日程を教えて下さい!
A:まずは南米のペルーに入り、次にコスタリカ、メキシコ、カリフォルニア、そして最後にハワイに行くって流れだよ。
Q:いいですね!世界の波に乗りまくりだ!(笑)こういった形での旅は初めてとのことでしたが、南米や中米に来て、どのようなことを感じていますか?
A:「ハポネス」(日本人)と言って、嫌な顔をされることが全然ないのはすごいよね。よく「チノ、チノ」って言われるけど、日本人だと分かると対応や態度が変わったりすることもあるし。これはすごいことだと思う。
あと単純に、こうして言葉すら通じない中で生きていくってのは大事だと思う。あるおばちゃんが英語も何もできないのに世界一周したという本を読んだんだけど、本気の心があれば気持ちは伝わるって書いてあった(笑)。絵で描いたっていいしジェスチャーで伝えたっていいし、気持ちの伝え方は色々あるよね。
それとね、こっちの人はデカいな!(笑)やっぱり食事なんだろうね。3食食べたら全部飲むのはコーラだし。日本食の素晴らしさを感じるよね。
あとね、イグアナが多い!(笑)
Q:イグアナ!確かにいっぱいいますね!(笑)ちなみに中南米に来て、ビックリするような大きな出来事はありましたか?
A:ペルーでのことなんだけど、まず最初にいきなり死体を見たんだよね。トラックに轢かれていて、簡単な布をかけられていたんだけど、ちょっと死体は大変なことになっているようだった。周りには人がたくさんいて何やら騒いでいたんだけど、死体には見向きもしていなかった。詳しい事情は分からないけど、何だかショックだったな。轢かれてしまった人は、物売りの人かもしれないよね。信号で車が止まるたびにペルーではものを売りに来る人がいるけど、車が走っててもガンガン道路に出てくるもんね。あれじゃ事故にも遭うよな・・・。
あと、障がい者の方の物売りの多さには驚いた。一番ショックだったのは、片手と両足がない人が車椅子に乗って移動して、物乞いをしているんだよね。日本じゃそういうシーンは絶対に見かけないし、やっぱり福祉がまだまだなんだな・・・と、色々考えてしまったよ。
Q:物売りも障がい者の物乞いも、本当にショックですよね・・・。世界の不条理を感じますよね。これからも気を付けて旅を続けて下さい!
A:ありがとう!僕の地元は北海道だから、ぜひ遊びに来てね!
とっても気さくでユニークで心広くて、本当に面白い方だった。人生経験も豊富で、笑い話のように色々お話をしてくださるのだが、その1つ1つが深くて心に沁みるものだった。
他にもとっても面白い遠藤さんの人生遍歴を聞かせていただいたのだが、僕が一番感じたことは・・・
「こうやって楽しく生きるのが人生だよな!」ということ。
「楽しく生きる」ということは、「我がままに生きる」ことではない。自分が楽しいから、周りを幸せにできる。自分が楽しくないことをやっていても、絶対に周りに幸せを振り撒くことはできない。
「良いことしなくちゃ」「何かやらなくちゃ」と、追いつめられるように何かをしたって、それはただの偽善だ。だったら、やりたいことをやればいい。どんなことをやったって、必ず世の中の為になっている。そこに己のハッピーがなければ、その行為はただの偽善だ。そんな心持での「良いこと」なんて、周りには伝わらない。
僕は遠藤さんから、とっても大きな元気をいただいた。あのフェリーの中で話し掛けていただいたことに、本当に感謝している。
遠藤さん、気を付けて世界の波に乗りまくって下さい!日本に帰ったら北海道に遊びに行きます!!!
2013年9月24日。綺麗な星空の広がる、ラパスの安宿の中庭にて。