JINX 猫強

 オリジナルとかパロ小説とかをやっている猫好きパワーストーン好きのブログです。
 猫小説とか色々書いています。
 

どうしよう…

2009-07-15 01:26:00 | 原稿
 やばいッ!
 今月中にパソコン買い換えよう…なんて思っていたのですが、やっぱ来月の方が安くなるかしら、なんていろいろ考えつつオリジナルの下書きのノンブルをみたら21…。
 最終のノンブルは84――。
 遠い、あまりにも遠い道のりです(JINXX)の方では書けないのでここでぼやきます。
 メカ音痴な私はパソコンの乗せ換えとかで手間取ってしまうとおもうので、絶対このssは終わらせないといけないのですが、まだ4分の1も終わっていないなんて…。
 これから「火」「金」がアップの日、なんていっていられません。
 

新刊ッ!

2009-04-24 18:29:00 | 原稿
 と、言っても☆矢本ではありませんが…(汗)
 5/3 スーパー・コミック・シティ合わせの「取り付かれちゃいました」の入稿が終わって、今日は印刷会社様との打ち合わせも終わりました。
 ちょっと曲がってしまっているところがあって、ノンブルも読みにくいらしいのですが(ゴメンなさい)
 当日は
 東6 もー65-aにいますので、ついでの際は足を伸ばしてくれれば嬉しいです☆
 
 でも、後半は貫徹でやったのでトークに関しては何をやったのか覚えていません(汗)
 ですから、私も本が出来るのをドキドキしながら待っています。

24 ( 11 )  ~眠る鳥より~

2008-02-18 03:01:14 | 原稿
「バカ、やめろ…」
 浴室に引きずり込まれ、氷河は焦った。
「だれがやめるか、その生意気な根性を洗い流してやる」
 一輝は氷河を押さえ付けたまま、シャワーのコックを捻った。
「いいのか、こんなことをしていて? 瞬がくるぞッ」
 氷河は熱い湯から逃れるようにして叫んだ。
「バカが、遊び呆けていて忘れたか、瞬は海外出張中だ」
 一輝の言葉に氷河の動きが凍り付いた。
 それで、このバカの強気な理由が解った。
「まずはこのタバコと酒の臭いからだ」 
 一輝は氷河の頭からシャワーを浴びせかけた。
「熱いッ、オレは喫ってないし、飲んでない」
 シャワーの熱さに肚を立てながら、氷河は喚いた。
「当たり前だ、このバカがッ」
 一輝が氷河をバス・タブに放り込んだ。
「やめろ、なにをッ!」
 氷河は叫び、バス・タブの縁に掴まった。
「お前の戯(たわ)けた根性を、身体ごと洗い流してやろうというのだ、この一輝様がな」
 一輝は手にした容器の液体を、氷河の頭に降り注いだ。
「やめろ、バカッ! それはボディ・ソープだろうがッ」
 氷河は湯に潜り、髪に付いたボディ・ソープを落としにかかった。
「何でも変わらん」
 一輝は氷河の髪を洗い始めた。
「バカッ、よせッ! 髪が痛むだろうがッ」
 氷河は暴挙から逃れようと身を捻った。
「髪も身体も変わらん、第一、髪が痛むなどというガラか」
 聖闘士だった当時、氷河は身なりなど気にかけたことがなかった。それでいて、そこにいるだけで威厳と高貴さを兼ねそろえていた。
 闘いの中、血と土煙に塗れていても白鳥星座の聖闘士は美しかった。
「うるさいッ!」
 氷河は一輝の腕を振り払った。途端、泡が目に入り、湯で目を洗い流した。
 なぜ、髪を洗うのにあの量のソープをまぶすのか、氷河には理解できない。
 いや元々、一輝は氷河の理解の範疇を超えた存在であった。
「何度も言うが、それが年上の…いや、オレに対する態度か」
 一輝は泡で覆われた氷河の顔にシャワーをかけた。
「うるさい、キサマなんぞに礼などとれ――」
 そこで、氷河は言葉を切った。
 氷河の抵抗で泡だらけになった服を、一輝が無造作に脱ぎ始めている。

「続く」

 ご無沙汰しています。
 なんか、猫が本棚の上から落ちてこないと更新しないみたいになっているので更新してみました。
 でも、日記で更新と言うのかどうか…。

 そういえば事件が…。
 実はプリンターの黒が昨年から出ません。
 年賀状を受け取った方は何でこんな色で住所を、と思われた方もいるかも知れません…。
 で、こうなると新刊…。
 オリジナルですがせっかく下書きが終わったのに、今回は誰も殺さなかったのに…(呪いか)
 以前に同じ状態で修理に出したことがあったので、保障は聞かないし(もう切れていますが)買ったほうが安いといわれそう…。
 最悪ワープロでやったりして…。

24 (5) ~眠る鳥より~

2008-01-22 02:15:11 | 原稿
「不審者だ」
 ゴミ箱で指され、その礼儀のなさにスワンは肚を立てた。が、それどころではないことにスワンは気付いた。
 騒ぎを見咎めた者、聞きつけた者がスワンたちを遠巻きに取り囲み、そのうちの何人かがカメラ機能搭載の携帯電話を手にし、自身に向けシャッターを切っているのを目にし、スワンは泣きたくなった。
「キグナス、お前…」
 スワンは氷河を睨み据えた。
 スワンは白鳥星座の聖闘士に何度も窮地に陥れられ、小バカにされてきた。
 新たに生を受けた氷河は失った力の分、性格の悪さに磨きがかかっていた。
「ねー、ねぇー、大丈夫? 警察呼んじゃう?」
 新月の闇の中、小動物の微かな動きさえ聞き分ける鍛え抜かれた暗黒聖闘士の聴覚は『警察』と言う言葉を、確かに捕らえていた。
『警察』などに通報されたら氷河の『イタズラ』が知れ渡る。
 名門校なだけに警察沙汰は御法度(ごはっと)なはずだ。
 そこまで考え、自身を窮地に落とし込んだ諸悪の根源を、なおも案じねばならない己の立場がスワンには悲しくなった。
「なんの騒ぎだ」
 生徒たちの背後から現れた一輝に氷河は眉を寄せた。
 一輝は氷河のボディ・ガードとして顔が知れ渡っている。
「授業が終わったらすぐに来るよう言っておいたはずだな」
 一輝が氷河の目の前に立った。
「オレは、用事があると言ったはずだ」
 氷河は拳を握り締めた。力では、一輝には適わない。
 一輝が姿を現した以上、スワンを不審者に仕立て上げることは不可能だ。
「カラオケは、用事とはいわんぞ」
「うるさい、オレは行くからな」
 有無を言わさぬ口調に、氷河の反感に火がついた。
「それで、スワンを困らせているのか」
 一輝が一歩踏み出し、その気に圧されるよう、氷河は一歩退いた。
 だが一輝の踏み込みのほうが深く、氷河は難なく両脇に掌を入られ持ち上げられていた。
「バカッ! なにを――」
 浮遊感に、氷河はもがいた。
「ほら、氷河ー高いたかいだ」
 幼児をあやすように身体を揺すられ、氷河の頬に朱が射していた。

「続く」


24 ~眠る鳥より~ (4)

2008-01-18 23:46:17 | 原稿
「叩きのめされたいのか」
 氷河の物言いにスワンが肚を立てた。
「やってみろ」
 氷河は冥(くら)い笑みを浮かべた。
 スワンだけではない、すべての暗黒聖闘士は氷河に危害を加えることはできない。
 捻じ曲がってはいても、一輝が氷河に向ける感情を全ての暗黒聖闘士が弁(わきま)えているからだ。
 その事実が氷河を無性に苛立たせていた。
 当時、己の行く手に立塞がる者は、自身の腕で退けることができた。 
 だが今は、グラード財団の組織力に守られ、一輝に守られ、暗黒聖闘士の自制に守られている。
 しばし、氷河はスワンと睨み合った。
「なにしてるんだ、城戸…」
 傍らからかけられた声に氷河は視線を転じた。
 今度の声は、耳障りなものではない。
「その人は?」
 ゴミ箱を手にした同級生の高木の問いかけに、氷河は不敵な笑みを浮かべた。
「知らない人なのに、一緒に来いって」
 氷河の返答にスワンは仰天した。
 氷河の通うのは有名私立校――。
 凶悪な事件の相次ぐ昨今、校敷地内への立ち入りは厳しく制限されている。
 が、ただ見張るだけと考えていたスワンは、敷地立ち入りに関する正式な手続きを取っていなかった。
「ちょっと、なんなんです」
 高木はゴミ箱を構えた。
「いや…オレは、怪しい者では…」
 ゴミ箱で威嚇する生徒を殴り倒し、氷河を連れ去ることはできる。
 だがそんなことをしたら、間違いなく大問題になる。
「どうしたの?」
 見知らぬ男と対峙している生徒たちに、箒(ほうき)を手にした女生徒たちが距離を取りながら声をかけてきた。
 そのうちの一人が携帯電話を取り出したのを目にし、スワンはうろたえた。

「続く」