もう2度と一輝に「ジジイ」という言葉を使うまいと思いながら、最後に時計を見たとき、その針は20:00を指していた。
――24時間…。
途中、氷河は意識を失いはしたが、その間ずっと、一輝は氷河を攻め続けていたことになる。
――化け物だ…!
不死鳥は死の淵から何度を甦り、その性欲も果てしなく甦るのだということを、氷河は身を持って思い知らされていた。
「お前が締りなくシーツを汚したから、オレが部屋まで運んでやったのだ」
あれだけいたしておいて、小柄とはいえ、よく意識を失くした人間をこの部屋まで運べたものだと、氷河はその体力に畏怖すら覚えた。
「身体を拭いてやっても、着替えさせて抱き上げてもお前は眠り呆けたままだった」
24時間ブッ通しで犯され続け、正気を保っていられる人間はいない。
そう思いはしたが、氷河は口に出しては何も言わなかった。
口は災いの元であることが、今の氷河には見に沁みて解っていた。
「世話になったな」
氷河は苦い気持ちと共に、手にしたペット・ボトルを半分飲み干した。それで思っていたより喉が渇いていたことを認識した。
「氷河、腹は減っておらんか」
一輝の問いに氷河は目を見張り、それから空腹なのにも気づかされた。
「そうか、それなら用意させよう」
胃を押さえ、難しい顔をする氷河に一輝はインターフォンに手を伸ばした。
氷河は部屋に食事を運ばせようとする一輝を、思議なものを見るような瞳で見つめていた。
以前、城戸邸にやってきた一輝に反発し、一輝を避けるために食事を部屋に運ばせようとした氷河は、一輝に「何様のつもりだッ!」と説教をされたのを思い出していた。
あまりの剣幕に以来、氷河は食堂で食事を摂ることにしていた。
「今日は、特別だ」
思いもかけない一輝の言葉と口調に、氷河は瞠目した。
この男にも特別があるのか、と思いながら、氷河は瞼を閉じていた。
空腹と疲労が、体内で拮抗している。
ベッドに身を横たえていても、小型のボートに乗っているように揺らめいている。
昨日の行為で臓腑が溶け、今にも身体がふわりと浮き上がりそうな気がする。
なにかの気配に氷河は重たげに瞼を開いた。
瞼を開いたのと、扉がノックされたのは、ほぼ同時であった。
返事をし、扉を開くためベッドを出ようとした氷河を一輝が押し留め、自ら扉に向かった。
氷河はメイドからワゴンを受け取り、ボーイのように自分の許に押してくる一輝に不気味なものを見るような眼差しをむけていた。
「続く」
――24時間…。
途中、氷河は意識を失いはしたが、その間ずっと、一輝は氷河を攻め続けていたことになる。
――化け物だ…!
不死鳥は死の淵から何度を甦り、その性欲も果てしなく甦るのだということを、氷河は身を持って思い知らされていた。
「お前が締りなくシーツを汚したから、オレが部屋まで運んでやったのだ」
あれだけいたしておいて、小柄とはいえ、よく意識を失くした人間をこの部屋まで運べたものだと、氷河はその体力に畏怖すら覚えた。
「身体を拭いてやっても、着替えさせて抱き上げてもお前は眠り呆けたままだった」
24時間ブッ通しで犯され続け、正気を保っていられる人間はいない。
そう思いはしたが、氷河は口に出しては何も言わなかった。
口は災いの元であることが、今の氷河には見に沁みて解っていた。
「世話になったな」
氷河は苦い気持ちと共に、手にしたペット・ボトルを半分飲み干した。それで思っていたより喉が渇いていたことを認識した。
「氷河、腹は減っておらんか」
一輝の問いに氷河は目を見張り、それから空腹なのにも気づかされた。
「そうか、それなら用意させよう」
胃を押さえ、難しい顔をする氷河に一輝はインターフォンに手を伸ばした。
氷河は部屋に食事を運ばせようとする一輝を、思議なものを見るような瞳で見つめていた。
以前、城戸邸にやってきた一輝に反発し、一輝を避けるために食事を部屋に運ばせようとした氷河は、一輝に「何様のつもりだッ!」と説教をされたのを思い出していた。
あまりの剣幕に以来、氷河は食堂で食事を摂ることにしていた。
「今日は、特別だ」
思いもかけない一輝の言葉と口調に、氷河は瞠目した。
この男にも特別があるのか、と思いながら、氷河は瞼を閉じていた。
空腹と疲労が、体内で拮抗している。
ベッドに身を横たえていても、小型のボートに乗っているように揺らめいている。
昨日の行為で臓腑が溶け、今にも身体がふわりと浮き上がりそうな気がする。
なにかの気配に氷河は重たげに瞼を開いた。
瞼を開いたのと、扉がノックされたのは、ほぼ同時であった。
返事をし、扉を開くためベッドを出ようとした氷河を一輝が押し留め、自ら扉に向かった。
氷河はメイドからワゴンを受け取り、ボーイのように自分の許に押してくる一輝に不気味なものを見るような眼差しをむけていた。
「続く」
勝ち気な氷河君と絶倫オヤヂの一輝は良いですね~♪