いただいた本の中から新刊らしいものを先に読みました。
NHKテキストの「三木清人生論ノート」は読みやすく書かれていました。三木哲学の片りんに触れた感じですが、戦争のさなか投獄され、終戦後も釈放されないまま獄死したということは、なんかいまの風潮にもつながって改めてひどいことが起こったのだと思わされます。「幸福について」「死について」もっと書かれたはずです。
高村薫の「作家的覚書」は、なんか変、という空気に作家が言葉で著わすことの重要性と、読者へ考える言葉を投げかけるものだと感じますし、納得することがたくさんあります。
そのほかには免疫学者の多田富雄が、半身不随になり、ことばを発せなくなってからつづられたエッセイ「ダウンタウンに時は流れて」を読みました。わが青春のダウンタウンのことや、新作能の作者としての回想があり、この本を回してくれた友人に聞くと、あの米原真理さんおすすめの書だとのことで納得です。
寺尾沙穂「原発労働者」は平時の原発労働者への聞き書きをしていますが、こんなひどい労働環境が、とすらすら読み進むことができずにいます。こんなことを誰かにさせて、電気の使い放題はもうやめにしなくてはと思います。
ゆっくり読書のはずが、なんか落ち着かない昨今です。
NHKテキストの「三木清人生論ノート」は読みやすく書かれていました。三木哲学の片りんに触れた感じですが、戦争のさなか投獄され、終戦後も釈放されないまま獄死したということは、なんかいまの風潮にもつながって改めてひどいことが起こったのだと思わされます。「幸福について」「死について」もっと書かれたはずです。
高村薫の「作家的覚書」は、なんか変、という空気に作家が言葉で著わすことの重要性と、読者へ考える言葉を投げかけるものだと感じますし、納得することがたくさんあります。
そのほかには免疫学者の多田富雄が、半身不随になり、ことばを発せなくなってからつづられたエッセイ「ダウンタウンに時は流れて」を読みました。わが青春のダウンタウンのことや、新作能の作者としての回想があり、この本を回してくれた友人に聞くと、あの米原真理さんおすすめの書だとのことで納得です。
寺尾沙穂「原発労働者」は平時の原発労働者への聞き書きをしていますが、こんなひどい労働環境が、とすらすら読み進むことができずにいます。こんなことを誰かにさせて、電気の使い放題はもうやめにしなくてはと思います。
ゆっくり読書のはずが、なんか落ち着かない昨今です。