モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ローズマリー・ディープブルーの花

2008-03-12 07:43:24 | ローズマリー&ラベンダー
(写真)ローズマリー・ディープブルー


ローズマリーが花をつけ始めた。
これは、「ディープブルー」というローズマリー。
名前のとおり、深みのあるブルーが美しい。
この美しさは、淡いブルーの地に濃いブルーのスポットが点在するから、
全体の色を鮮やかにしている。

「記憶」に効果がありそうなローズマリーは、
高齢化社会でのお友達だが、
これからの「新しい記憶」は困難だが、昔の「古い記憶」は意外と引っ張り出しやすい。

サイモン&ガーファンクルの『スカボロー・フェア(Scarborough Fair)』
こんな歌詞で始まった。(懐かしいですね~)

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.


この唄に、呪文のように入っていたのが、
“Parsley, sage, rosemary and thyme”
“パセリ、セージ、ローズマリーとタイム”

この原曲は中世末からあったそうで、
パセリ、セージ、ローズマリー、タイムは、
この時代では、薬・香辛料として金銀に匹敵するほどの貴重品の数々であり、
私も大好きな植物だが、
今ではそれぞれ品種が多くなり“コモン”という名が冠されるようになった。

ローズマリーも品種が多くなり、マニアックな商品になってきた。

ローズマリー(Rosmarinus officinalis "Deep Blue")
・シソ科マンネンロウ属の常緑小低木。
・原産地は地中海地方。乾燥したアルカリ性土壌を好む。
・耐寒性は強い、耐暑性もあり。
・草丈は20~60cmの立ち性。
・肉厚で濃い緑色の小さく短い葉。
・開花期は、秋から春と6~7月。冬場の花として貴重。
・濃い青紫の花色は、名前のとおり深いブルー。
・乾燥気味に育て、湿気がない風通しの良いところで育てる。
・花が終わった頃に軽く剪定し形を整える。

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清貧なデンタータ・ラベンダー(Dentata lavender)

2008-01-10 12:52:20 | ローズマリー&ラベンダー

影絵は、形がわかりやすいので、朝陽に影をつくって撮ってみました。



まだ、花穂の頭のフリンジが開かないが、
薄紫のフリンジは、寒さとともに色鮮やかになり美しい。

フリンジを確認するために辞書を引いたら、
カーテンの縁などの織り糸を束ねた房をフリンジというのが本来だが、
西部劇のガンマンの皮のジャケット。
あの腕についている皮ひものヒラヒラもフリンジというそうだ。

デンタータラベンダーは、ガンマンのフリンジというイメージではなく、
荒布を織った糸のフリンジというような、清貧な感じが似合う。
きっと修道院の庭が似合うのだろう。

まあ~、我が家もそんな感じかもしれないが・・・・・



デンタータ・ラベンダー(Dentata lavender)
・シソ科 ラバンデュラ属デンタータ系の常緑小低木で半耐寒性だが、関東では戸外でも越冬する。
・学名は Lavandula dentata。英名は Dentata lavender, Fringed lavender, French lavender。
・Lavandulaの語源はLavare=洗うからきており、ローマの大浴場での湯上りの香り付けに使われた。
・デンタータの意味は、“歯のような”というラテン語からきており、灰緑色の切れ込みのある葉が特色。
・原産地は地中海沿岸のアフリカ北部、スペイン東南部。
・英名のFringedは、花穂の先頭に糸房状の縁飾りのようなフリンジがあることから付いた。
・四季咲きで、開花期は、11月~12月と4月下旬から6月の二回だが、夏場をうまく乗り切ると年中咲いている。
・株の丈は、60~70cmまで育つ。大株になるので、スペースを必要とする。
移植は苦手のようなので、庭植えの場合は場所を考えて植えると良い。

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推定!“ピナータラベンダー(L. pinnata)”の花

2007-09-19 10:19:48 | ローズマリー&ラベンダー
レースラベンダーの横顔


四季咲き性のレースラベンダーに、小さな花穂が多数芽生え始め
秋咲きが始まりました。

この花の名前がよくわかりませんが、
花を良く見ると、
薄青紫の花びらが、上向きで2枚、下向きで3枚で
ローズマリーも同じような花の構造。

この小さな花が、穂の下から上えと移動しながら咲いていく。
この様相は、まるで花火のようだ。

レースラベンダーというだけで、種名はよくわからない。
葉及び花などから見ると、候補は二つに絞られる。
“ピナータラベンダー(L. pinnata)”“ムルティフィダラベンダー(L. multifida)”だが
花の構造から“ピナータラベンダー(L. pinnata)”と推定した。

“ピナータラベンダー(L. pinnata)”は、
半耐寒性だが、雪に埋もれても蘇生し春咲きをするが、
鉢植えで育てると、霜にさえ当てなければ、真冬でも花をつける。
貴重な存在だ。

とくに、今年の夏は、ラベンダー受難であったので、ひときわ頼もしく感じる。


「レースラベンダー」「ピナータラベンダー()pinnata 」

・シソ科ラバンデュラ属の常緑性の低木。
・レースラベンダーともいわれるプテロストエカス系のラベンダー。
・原産地は、カナリー諸島、北アフリカ・地中海沿岸。
・灰緑色の切れ込みがある葉、10cmほどの長い花穂に青紫の花が咲く。
・半耐寒性があり四季咲き。霜を避けるところでは冬場でも戸外で大丈夫。
・丈は、30~50cmで横に広がる。
・弱アルカリ性の土壌を好むので、石灰を入れる。

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デンタータラベンダー・リンダ(Dentata Linda)

2007-08-29 09:23:48 | ローズマリー&ラベンダー

庭植えのデンタータラベンダーが、猛暑で枯れてしまった。
あわてて、他のラベンダーを半日陰に移したが、
イングリッシュ系ラベンダー2鉢もやられてしまった。

残っているのは、
レースラベンダー、スイートラベンダー、グロッソ、デンタータラベンダー
及びデンタータラベンダー・リンダの5種になってしまった。

デンタータラベンダーは、枯れてしまった庭植えラベンダーの後継として、
来年春頃に植え替えたいが、今年のような猛暑では、鉢植えでないと逃げ切れない。
耐寒性、対暑性に強いラベンダーを探そう!



半日陰に移したデンタータラベンダー・リンダに花穂がついた。
デンタータ系は、四季咲き性があるが、春と晩秋が開花期であり
ちょっと早いかなという気がする。

デンタータラベンダーは、灰緑色の細長い楕円形の葉に
のこぎりのような深い切れ込みがあるのが特色だが、

デンタータラベンダー・リンダは、
切れ込みがある緑色の葉に、クリーム色の班が入り、
カラーコーディネイトとしても面白い存在だ。

ラベンダーは育てるのがなかなか難しい。



「デンタータラベンダー・リンダ(Dentata Linda)」
・シソ科ラバンデュラ属の常緑木
・原産地は、アフリカ北部、スペイン東南部
・株丈は60~80cm。
・開花期は、4月~6月、11月~12月。四季咲き性あり。
・弱アルカリ性の乾燥した土壌を好む。

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地中海の雫 ローズマリー(rosemary)

2007-08-27 08:44:21 | ローズマリー&ラベンダー
我が家の郵便ポストの前には、ローズマリーの小さな生垣が出来た。



郵便配達さんが、ちょっと手を伸ばして郵便物を入れると
足から上着のすそにローズマリーが触れ、
鎮静効果・頭脳を明晰にする
ローズマリーからのご利益=香りがもらえる。

わかっている人は、
ローズマリーの葉を、頭をなでるようにそっと手でなでてあげる。
そうすると、香りの元となるベタつく精油が手に付く。

この生垣に、ローズマリーの花がつき始めた。
6月末頃にちょっと伸びたところを刈り込んだが、
早めに花がつき始めた。

ローズマリーの原産地は、地中海の海岸沿いで、
乾燥したアルカリ性土壌が適している。

コバルトブルーの地中海の海、
その海岸沿いで咲くローズマリーは、
薄いブルーの花を咲かせ、“海の雫(しずく)”ともいわれている。



ローズマリーは、肉・魚料理の臭みとりなど使い勝手があるが
刈り取った枝を乾燥させ、枝ごとお風呂に入れ、入浴剤として使ってみた。
ローズマリーの香りが鼻腔をくすぐり、1時間の入浴時間を楽しむことが出来た。
たっぷりの汗を出し、代わりにローズマリーの香りを体に吸収する快感。
これは、お奨めです。

子育てから開放されると、
2時間の散歩、1時間の入浴など、自分への再投資の時間が取れるようになる。

ということは、親離れ・子離れをお互いに早くするということでしょうか!
“しがみつかない”こんなことを気づかせてくれ、
老化する頭を活性化させてくれるのがローズマリーの香りなのだ。



「ローズマリー(rosemary)」
・シソ科マンネンロウ属の常緑小低木。
・原産地は地中海地方。乾燥したアルカリ性土壌を好む。
・耐寒性は強い。
・草丈は20~200cm。匍匐性(ほふくせい)あり。
・開花期は、秋から春。と5月。
・ローズマリーには、様々な品種があるが、名と実物をマッチングさせることが難しい。

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「ラベンダー(Lavender)」 “ラベンダー道”?

2007-06-14 15:18:30 | ローズマリー&ラベンダー
ラベンダーは、奥深いものがありそうだということに今年になってから気づいた。

育て方、活用、そして背景である歴史・文化に奥行きがあり、
3年ぐらいをかけて育てる楽しみがありそうだ。
盆栽とは異なるが、盆栽に近いラベンダー「道」といえるものがありそうだ。

ラベンダー「道」に近づくためにわかっていることをちょっと整理すると・・・・

ラベンダーの知識:1 (快感のラベンダー)

ラベンダーは、シソ科ラバンデュラ属の常緑低木であるが、
ラバンデュラの語源は、ラテン語の<Lavre=洗う>であり、古代から浴用や汗臭さを包み隠す香りづけとして活用されてきたことを示している。
古代ギリシャの公共の浴場などで、ソクラテス、プラトンなどもきっとラベンダーを楽しんでいたことだろう?
日本でも、お湯を沸かすということはエネルギー的に大変贅沢であり、
香をたくなどして汗臭さを包み隠していた。
ギリシャ帝国での公共浴場の建設・運営は、富国強兵的な国民の衛生・健康管理
だけでなく、統治者の人気取り政策でもあったようだ。
それだけ、入浴は快楽でもあったのだ。



ラベンダーの知識:2(帝国の落としだね)

ラベンダーの原産地は、地中海沿岸などであり、ローマ帝国の領土拡大に準じて
ラベンダーも各地に広がっていったようだ。
紀元前55年にカエサルがブリテン島(現在のロンドンなどがあるイギリス)に
進入したが、無理があったので撤退した。
紀元43年クラウヂウス帝の時にブリテン島の大部分を征服し、ローマの兵士が
常駐するようになり、ローマの生活様式・文化(たとえば浴場など)がここから流入した。
現在のイギリスでは、今頃ならどこに行ってもラベンダーの香りに包まれるぐらい、
栽培されている。
それだけポピュラーになっているが、ローマの兵士がもたらした種が花開いたようだ。



ラベンダーの知識:3(定着は観光地化)

日本には江戸時代の文化年間(1804~1818年)に渡来していたが廃れてしまい、
再チャレンジは、1937年に曽田香料((株)がフランスから5kgの種を輸入したところから始まる。
ラベンダーには、冬は温暖、夏場は冷涼・乾燥、アルカリ性の土壌が適しているが、
曽田さんが栽培テストした北見、札幌、千葉、長野、岡山の中で、札幌で栽培したらベンダーの香りが最も良かったので、栽培地として札幌が選ばれた。
現在の、富良野、中富良野などのラベンダーは、ここからスタートすることになるが、
香料の原料としての栽培は科学合成品に押され挫折し、観光産業化で再生することになる。
(詳しくは:北海道人http://www.hokkaido-jin.jp/issue/sp/200606/sp_01.html)
この現象は、日本だけでなくどこも同じようであり、フランスのプロバンス地方も
観光地として日本でも人気が出てきている。



ラベンダーの知識:4(大きくは5系列)

ゼラニュームにもいくつかの仲間があり、この区別を覚えることは、栽培する上で
重要な情報となり抵抗もない。
ラベンダーにもいくつかの仲間があるが、違いがわかりにくい。
ましてや、同じ仲間となると識別困難となる。
それだけ、なじんでいない。ということになる。
公式には、
①イングリッシュ ラベンダー系(アングスティフォリア系)
②ラバジン ラベンダー系()
③フレンチ ラベンダー系(ストエカス系)
④デンタータ系
⑤レースラベンダー系 (プトレストエカス系)
⑥その他
となる。
個別には、別途栽培中のもので記載する。

 

ラベンダーの知識:5(わからないこと多い)

しかしながら、まとまったガイドブック的なものが見つからず、
「ラベンダー早咲き3号」、単に「ラベンダー」等と記載されているだけで、
これは何なんだ? ということが多い。
様々なものをつき合わせて、やっと名前を突き止めたり、本当にこれでいいのかに不安がある。
こんな、地図・マニュアルがないこともまた魅力なのかもわからない。
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