フィーバーフューは、
偏頭痛に効果があるということで見直されているハーブのようだ。
知らなかった~。
改めてハーブの専門書を見ると、結構大スペースで書かれており、
歴史あるハーブであることがわかったが、
ネット検索すると、健康食品、サプリメント、薬用ハーブ的な販売情報は多いが
園芸情報が少ないというギャップもわかった。
へえ~園芸よりは健康食品としてのニーズが高いのだ~
(写真)フィーバーヒュー・ゴールドの花
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/a0/a55cc4abb66b9bcc1e28475b2e9be1ad.jpg)
そのフィーバーヒューの花が咲いた。
和名はナツシロギク。葉からも強い香りが漂い
15㎜程度の小さな白い花が、黄緑色の羽状の葉の頭上に咲いた。
この種は葉の色が特色で、フィーバーフュー・ゴールドという。
地上部の茎、葉、花など全てが薬用ハーブとして古代から使われていたようであり、
咲き切った時期に根の上から刈り取り乾燥させてティー・浴用などで使用するという。
ローマンカモマイルと花が似ているが、葉がまったく異なる。
フィーバーフューは春菊のような葉であるが、ローマンカモマイルはコスモスのような葉だ。
フィーバーフューの原産地は、
地中海沿岸のバルカン半島からアジア西部の荒地で
乾燥に強く冷涼なところが適している。
このたくましさが、別名で、ワイルドカモマイルと呼ばれるゆえんだろう
だが日本の高温多湿な庭に合わないようであり半日陰のほうが良さそうだ。
この点が、園芸品種として魅力がないのかも?
野草のキク科との比較
よく似た花が身近な野原などにある。
耕作していない畑一面に白い花が咲いており、
散歩の途中であまりにも良く似ているので、確認するために写真を撮った。
(写真)野原のキク科系の花
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/f9/97a1d0e1635aba3e5b9c64eef1a33d6e.jpg)
調べてみたら、二つほど候補に挙がった。
北アメリカ原産のキク科系の花、ヒメジョオン(姫女苑)とハルジオン(春紫苑)だ。
開花時期はちょうど重なっており、今が一番わかりにくい時だが、
葉と花びらからヒメジョオンではないかと思う。
この花は、大正時代に日本に入ってきたようで、
生命力があるので、庭から逃げ出して野生化していったようだ。
秋の頃の野菊というと、情緒があり里の秋を思い出すが、
外来種が野原を支配しているというのも現実なのだと気づかされた。
フィーバーフューも野生化する生命力がありそうだが、
高温多湿には会わないので、
ラベンダーと似た気候のところで野生化し広がる可能性がある。
(写真)フィーバーフューの葉と花
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/86/3757efd556395c9aa12db781ac07c4a5.jpg)
フィーバーヒュー・ゴールド(Feverfew・Gold)
・キク科ヨモギギク属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Tanacetum parthenium。英名がFeverfew(フィーバーフュー)、和名はナツシロギク、別名マトリカリア(以前の学名)。
・ワイルドカモマイルとも呼ばれ生命力が強い。
・原産地は地中海沿岸でバルカン半島、アジア西部。
・草丈50cm程度で、葉はキク科の特徴である羽状で深く裂けている。
・開花期は、6~7月。
・茎の頭に散らばって花をつける。花びらは白で中央の管状花は黄色。
・高温多湿に弱いので、風通しを良くするように葉、枝をカットする。
・乾燥するとハダニがつくので注意。
・開花後に茎、葉、花を刈り取り、乾燥させ入浴、ティーなどで利用できる。
・さし芽、種で殖やす。タネの場合は秋まきだと翌年に花が咲くが、春まきだとその年は咲かないで翌年開花となる。理由は、長日植物なので、日が短くなってから長くならないと開花しない。
名前の由来
tanacetum
ギリシャ語『ヨモギギク属=タンジー属。永久immortal、不死immortalityを意味する"athanasia"、"athanasia"が由来』
parthenium
パルテノン神殿
英名のフィーバーフューは、ラテン語の「解熱」と「追放する」を意味する合成語で薬効にちなむ。
参考サイト
「野草の世界」ヒメジョオン:
http://www.asahi-net.or.jp/~uu2n-mnt/yaso/tanken/natu/yas_himejoon.htm