(写真)ローマンカモマイルの花
キク科の花はどれも似ているが、「ローマンカモマイル」は葉に特色がある。
細かい切れ込みがある柔らかい緑色の葉で、白と黄色の1.5cmの小さな筒状の花がこの葉を背景として浮き上がって見える。
そして、りんごのような香りがあり、葉・花は香り豊かなハーブティーとして利用される。
「ローマンカモマイル」は、最も古いハーブの一つであり古代エジプト時代から皮膚疾患・風邪などの薬として使われてきた。
また、近くにある植物を元気にする力があると信じられていて、最近では、コンパニオンプランツとして注目されている。混栽することによって連作障害・害虫予防などに利用される。
バラの根元に「フィーバーヒュー」を置き始めたところ、元気に育っているように、病害虫の予防としてのコンパニオンプランツとなる。
学名には、地面を這うりんごの香りがする植物で、高貴・上品を意味する“noble”が与えられている。薬用としての価値だけでなく香り豊かで美しいという価値が認められてきたハーブだが、この美しさを写真で切り取るのはなかなか難しい。
育て方は意外と面倒で、梅雨と夏場対策が欠かせない。
通気性と保水性のよい土に植え、葉が蒸れないようにすきこむ。
匍匐性があるので、通気性が悪くならないように葉を刈り込み、梅雨の時期は雨にあてないようにし、夏場は半日陰で育てる。
鉢植えの場合は、株が成長した梅雨の時期に株分けすると良い。
コンパニオンプランツとして利用する場合は、花を咲かせないように茎が伸びてきたら刈り込んでおくとよい。香りが楽しめる芝生ともなる。
一年草の「ジャーマンカモマイル」と良く似ているが、
「ローマンカモマイル」は、つぼみが頭を下にさげ水切れでしおれたようになり、また、黄色の筒状花の部分が盛り上がっていないので、「ジャーマンカモマイル」とこの2点で識別できる。
(写真)ローマンカモマイルの葉と花
ローマンカモマイル(Roman chamomile)
・キク科カモマイル(ローマカミツレ)属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Chamaemelum nobile (L.) All.。属名は、ギリシャ語で地面を這うという意味に由来し、“Chamae”、リンゴを意味する“melum”から来ている。種小名のnobileは高貴なを意味する。
・英名はRoman chamomile、Garden chamomile。和名はローマカミツレ。
・原産地はヨーロッパ・地中海沿岸で日本には薬用植物として明治1年に輸入。
・草丈20cmで、1株から15~20本程度の茎が生える。
・開花期は6月で、白色の舌状花が咲き特有のリンゴのような香気がある。
・湿気・暑さには弱い。夏場は風通しの良い半日陰で育てる。
・開花後花だけを摘み取り、茎は6月梅雨前に剪定をかねて1/3を収穫する。
命名者:
Allioni, Carlo (1728-1804)は、イタリアの植物学者。
<参考>近縁種「ダイヤーズカモマイル」
キク科の花はどれも似ているが、「ローマンカモマイル」は葉に特色がある。
細かい切れ込みがある柔らかい緑色の葉で、白と黄色の1.5cmの小さな筒状の花がこの葉を背景として浮き上がって見える。
そして、りんごのような香りがあり、葉・花は香り豊かなハーブティーとして利用される。
「ローマンカモマイル」は、最も古いハーブの一つであり古代エジプト時代から皮膚疾患・風邪などの薬として使われてきた。
また、近くにある植物を元気にする力があると信じられていて、最近では、コンパニオンプランツとして注目されている。混栽することによって連作障害・害虫予防などに利用される。
バラの根元に「フィーバーヒュー」を置き始めたところ、元気に育っているように、病害虫の予防としてのコンパニオンプランツとなる。
学名には、地面を這うりんごの香りがする植物で、高貴・上品を意味する“noble”が与えられている。薬用としての価値だけでなく香り豊かで美しいという価値が認められてきたハーブだが、この美しさを写真で切り取るのはなかなか難しい。
育て方は意外と面倒で、梅雨と夏場対策が欠かせない。
通気性と保水性のよい土に植え、葉が蒸れないようにすきこむ。
匍匐性があるので、通気性が悪くならないように葉を刈り込み、梅雨の時期は雨にあてないようにし、夏場は半日陰で育てる。
鉢植えの場合は、株が成長した梅雨の時期に株分けすると良い。
コンパニオンプランツとして利用する場合は、花を咲かせないように茎が伸びてきたら刈り込んでおくとよい。香りが楽しめる芝生ともなる。
一年草の「ジャーマンカモマイル」と良く似ているが、
「ローマンカモマイル」は、つぼみが頭を下にさげ水切れでしおれたようになり、また、黄色の筒状花の部分が盛り上がっていないので、「ジャーマンカモマイル」とこの2点で識別できる。
(写真)ローマンカモマイルの葉と花
ローマンカモマイル(Roman chamomile)
・キク科カモマイル(ローマカミツレ)属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Chamaemelum nobile (L.) All.。属名は、ギリシャ語で地面を這うという意味に由来し、“Chamae”、リンゴを意味する“melum”から来ている。種小名のnobileは高貴なを意味する。
・英名はRoman chamomile、Garden chamomile。和名はローマカミツレ。
・原産地はヨーロッパ・地中海沿岸で日本には薬用植物として明治1年に輸入。
・草丈20cmで、1株から15~20本程度の茎が生える。
・開花期は6月で、白色の舌状花が咲き特有のリンゴのような香気がある。
・湿気・暑さには弱い。夏場は風通しの良い半日陰で育てる。
・開花後花だけを摘み取り、茎は6月梅雨前に剪定をかねて1/3を収穫する。
命名者:
Allioni, Carlo (1728-1804)は、イタリアの植物学者。
<参考>近縁種「ダイヤーズカモマイル」