ペレニアルフラックスの花は、
5枚のアールがついたうす青の絞りが入った花びら。
中央のこの花びらの間で、5角形を形作るおしべとめしべ。
5の数字でとても均整が取れた花になっている。
(写真)ペレニアルフラックスの花
古代エジプトから人間に有用な植物であり、
茎は上質の織物となり
タネは薬用の油が取れる。
しかも、栽培が簡単ときているから申し分ない。
鉄鋼とガラスとエレベーターがあったから摩天楼が建築できたように
フラックス(属名 Linum)の茎の繊維リンネルがあったから
長期間の航海に耐えられる帆となりロープとなり繊維の強靭さが生かされた。
羅針盤、大型船、リンネルがそろって15世紀からの大航海時代が始まったともいえそうだ。
日本には、17世紀に中国から渡来し亜麻仁油をとるために栽培されはじめた。
21世紀ともなると
大後悔時代のメタボシンドロームを気遣ったありがたい成分がこの植物にはあり
食油を選ぶ場合は、オレイン酸がはいったものを選ぶことになる。
フラックスからつくられた高級織物リネンは
自重の20倍まで湿気を吸収しかつ空気中に放出するようなので
夏涼しく冬暖かいという特色を持ち“天然のサーモスタット機能”とも言われている。
ベットのシーツなどには最適で贅沢ではあるが豊かな安眠が約束されるようだ。
茶色に薄い黄色が入ったリネンの自然の色合いである“亜麻色”のベットシーツは
肌に優しく静電気、アレルギーなどから守ってくれ、
親から子へと代々受け継がれてもよい生活良品でもある。
(写真)茎が繊維となる
ペレニアルフラックス
・アマ科アマ属の耐寒性がある多年草。ただしフラックスは1年草。
・学名はLinum perenne。英名Blue Flax、Linseed。和名 アマ(亜麻)
・原産地は中央アジア。といわれている。
・草丈30~60cmで細長い茎が風にそよぐように直立する。
・茎の先に花穂をつけ、青い花をつける。
・開花期は6~8月だが5月から咲き始めた。
・フラックスの種子から亜麻仁油が取れるが、リノール酸、オレイン酸などが含まれておりうれしい贈り物だ。(ただし、自分で採油するのは注意が必要です。)
・茎からは、耐久力に優れた繊維がとれこれで織った織物がリネンとなる。
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