“ノボタン” と “シコンノボタン”との違いをあまり気にせずにいたが、
似ているようで大分ちがうようだ。
ノボタン科の植物は、熱帯・亜熱帯の植物で、世界に4万種以上もあるというから驚きだ。
これは区別がつかないし、覚え切れない。
日本には、南西諸島、小笠原諸島に7種だけあるそうだが、ということは、
園芸店で販売しているノボタン系の植物は、原産地が日本以外のモノが多いということだ。
実際に黒塀で囲われた武家屋敷風の外庭にも、紫色のノボタンは似合うので
和の植物と思えないでもないがそうでもなかった。
原産地の違いで言うと、 “シコンノボタン” はブラジルであり、
Brazilian glory bushと呼ばれているので、ブラジルの栄誉ある花として尊敬されているようだ。
一方、 “ノボタン”には日本原産のものもある。
違いの見分け方だが、おしべを見るとわかるという。
“シコンノボタン”のおしべは紫色だが、 “ノボタン”の場合は短いおしべが黄色をしている。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/nobotan.html
(リンク:植物園)
(写真)おしべが紫色のシコンノボタンの花
シコンノボタンは、野に咲く紫紺色の牡丹と書くが
ノーブルで大きめの紫の花。
短い毛のある柔らかそうな楕円形の葉。
が魅力的だ。
花は一日で咲き終わり、
朝起きてみる、紫の花弁が散らばっている様は
情緒に満ちている。
おしべとおしべの先がくもの足に似ているので、
スパイダーフラワーとの別名があるが
違和感なく気品を保っている。
(写真)シコンノボタンの葉と花
シコンノボタン(紫紺野牡丹、Brazilian glory bush )
・ノボタン科ティボウキナ属の常緑低木だが、冬場は葉が紅葉する。
・学名は、Tibouchina urvilleana 。英名は、Brazilian glory bush。別名スパイダーフラワー。
・原産地は、ブラジルなどの中南米。
・丈は1~3メートル。風に弱いので支柱で補強。鉢植えの場合は、剪定しつめる。
・剪定時期は4~5月頃で、現在でも50cm程度のサイズに保っている。
・開花期は8月~10月だが昨年も11月頃に咲きはじめている。一日花だが毎日次から次へと花を咲かせる。
・乾燥を嫌うので、乾いたらたっぷりと水をあげる。但し、冬場は乾燥気味に育てる。
・終わった花は摘み取る。花が終わった11月頃に、思いっきり刈り込み室内に取り込む。
(参考サイト)
ノボタン(短いおしべが黄色をしている)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/nobotan.html
(リンク:群馬大学、青木さんの植物園)
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